時代の常識をことごとく破り、高杉晋作や伊藤博文といった幕末の英雄、異端児たちに大きな影響を与えた天才思想家・吉田松陰。三十歳という若さで処刑されるまで、その生き方を貫き行動し続けた彼が考える、自分と仲間の魂に火をつける方法とは? 40万部を超えるベストセラー『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』(サンクチュアリ出版)より、一部を抜粋して紹介する。4日連続公開。第3回。 #1/#2
1.「やるならとことんまで」
いいことをしたい。皆に喜んでもらいたい。
それはいいことです。
ただ残念なのは、「月並みな奉仕」で考えが止まってしまうところです。
百にひとつ、千にひとつ、万にひとつの「飛び抜けた奉仕」を考えてみませんか。
2.「信じて疑わない」
私は人を疑い続けて、うまくやるよりも、人を信じ続けて、馬鹿を見る男になりたい。
3.「駄目なものに尽くすこそ価値がある」
チームに勢いがあって盛り上がっているときは、誰もが忠義を立てるものですが、勢いがなくなって衰えてくると、急にいなくなったり、裏切ったりする人が増えます。
生き抜くためという理由もあるのでしょう。
ですが結局、最後まで踏ん張れなかった人は、どれだけずば抜けた才能や技術があったとしても、私は尊敬できません。
すばらしいリーダーのもとでがんばる人はいくらでもいます。
どうしようもないリーダーのもとで、がんばれるからこそ、すごいのです。
ほめられて、がんばる人も珍しくない。
怒られても、がんばれるからこそ強くなるんです。
物事を成就させる方法はただひとつ。
それは「覚悟すること」だと思います。
4.「日本人である幸せ」
空に境界線がないように貧富とか身分の差とは関係なく、みんなで喜び、みんなで心配し、お互いを思いやって生きる。それが日本人の道なんです。
5.「大切な人のために今日できること」
今日という日は二度ときません。
死ねば、再びこの世に生まれることはありません。
だから大切な人を喜ばせるために、少しの時間も無駄にしちゃいけないんです。