35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第232回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは
やる気のない私に喝!を入れた痛烈なひと言
年末年始にしっかり休んだため、1月はどうも休みボケが続いています。
仕事をしようとデスクに向かっても、うっかりネットサーフィンしてしまう、早く寝ようとベッドに入っても、遅くまでSNSを見てしまう、などなど、ダラダラと時間を過ごすことが多くなってしまいました。
「最近、なんか集中力なくて〜」。そう、英語ペラペラの韓国人の友達に話したら、こう言われました。
Stop faffing about!
「ストップ ファフィング アバウト」と聞こえました。「ファフィング アバウト」ってなんでしょうか? 意味がわからず固まっていたら、「お前は仕事もサボっているくせに、英語の勉強もろくにしていないのか」と言われたあとに、こう教えてくれました。
Faff about=ダラダラ過ごす
「ダラダラするの、もうやめろ!」と彼女は喝を入れてくれたのでした。
本来「ダラダラ過ごす」こと自体は、必ずしも悪いことではありません。休みの日にダラダラして、身も心もリフレッシュさせることだってできます。けれどこのFaff aboutというフレーズは、基本的にネガティブな意味が込められているみたいです。
ケンブリッジの英英辞典には、その意味がこう説明されていました。
to spend your time doing a lot of things that are not important instead of the thing that you should be doing:(やらなければいけないことをやらず、さして重要ではないことばっかりやって時間を過ごすこと)
ネットサーフィンして仕事をサボっている私が読むと、なんだか、怒られているような気持ちになる説明文でした。
Faffってどういう意味?
そもそもFaffという単語に馴染みがなかったのですが、これは「面倒なこと」という意味の名詞だそうです。
This shirt is a bit of a faff to iron.(このシャツはアイロンがけがちょっと難しいんだ)
というように使われるんだそうです。この名詞にaboutをつけると上記のように「ダラダラ時間を消費する」という意味になるということ。aboutの代わりにaroundをつけても同じ意味になります。
「いやでもさ、ネットサーフィンしてたら面白そうなドラマ見つけてさ。それが26話もある長いドラマで、ハマっちゃって困るよ」
そうヘラヘラ話し続ける、休みボケの私に、友人はさらに喝を入れてくれました。
You have faffed about for too long and You would miss the deadline.(ずいぶん長い時間ダラダラしているけど、このままだと締切に間に合わないんじゃないの)
そう言われて、ハっとしました。ダラダラとドラマを見ていて締切に間に合わないなど、社会人としてあっていいことではありません。また、仕事をしないでダラダラとネットサーフィンするくらいなら、その時間で英語を勉強した方がずっと有意義なはずです。
遅ればせながら、今年の目標は、友人に言われた“Stop faffing about!(ダラダラ時間を過ごさない)”にしたいと思いました。
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。