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2021.10.27

宇宙でSEXはできるのか? 一問一答!

人間の三大欲求は、宇宙空間になっても満たすことはできるのか?この当然ながら素朴な、居酒屋の下ネタトークになりかねない質問に加え、健康や美容、仕事面にいたるまで、気になる“スペースライフ”をふたりの有識者に聞いた。

宇宙でSEXはできるのか?

Q. 宇宙でSEXはできるのか?

A. 工夫しだいで……

「あのニュートンが発見した作用・反作用の法則というのがあります。例えば、無重力空間で僕がハイタッチをすると、タッチされた側は力の作用により押されて飛ばされ、タッチした僕はその力の反作用で後方に飛んでしまいます。SEXのピストン運動でも同じ原理が働き、男女の結合が離れてしまうため、工夫が必要です。ちなみに、宇宙はある種の極限状態ですから、人間の生存本能も高まるはず。ただし、微小重力下では下半身への血流が悪くなり、ED気味になると思われます」(竹内)

「精密機器に囲まれている宇宙船内に精子を放つわけにはいきません。閉鎖環境の国際宇宙ステーション(ISS)の中に、特殊な閉鎖環境をつくらなければいけないかもしれません。避妊具選びにも気をつける必要があります」(和田)

Q. 宇宙に適した体位はあるのか?

A. 新・四十八手が生まれる

「無重力という浮遊状態で地球上と同じようなSEXを行いたい場合、どちらかの身体、もしくは両方の身体をベッドなどに固定しなければいけません。ある種の拘束プレイが、一般的なものになる可能性があります。そして、宇宙空間での作用・反作用の法則がある以上、ハードな動きは難しいと思います。自然と、ソフトでスローなSEXになっていくのではないでしょうか。動きが自分でコントロールできないため、地上とは違う新しい体位も生まれてくる可能性があります。宇宙空間における『新・四十八手』というアップデートされた体位が開発されるかもしれません」(竹内)

「地球の常識を、宇宙に持ちこんではいけません。我々は、宇宙においてはある意味原始人。未体験の新しいノウハウが、生まれてくるはずです」(和田)

Q. マスターベーションはしても大丈夫?

A. ガマンはよくありません!

「地上でも、宇宙空間でも、ガマンはよくありません。長期滞在を前提とするならば、きちんとした対処を考える必要があります。2014年にNASAのアドバイザーが、宇宙における性の変化について考察したレポートを発表しました。それによると、前立腺が細菌感染してしまう恐れがあるため、マスターベーションは必要である! と推奨する説も。任務以外で活用しているかは定かではありませんが、ISSでもWi-Fiがつながっています、とだけ申しておきますね」(竹内)

Q. 妊娠・出産は可能なのか?

A. 可能性はあるが、人類未到の領域です

「種の保存という観点でとても重要な研究テーマです。オランダの会社が冷凍保存した精子と卵子をカプセルに入れ、無重力空間で人工授精させる実験をしようとしています。’32年には、妊娠8ヵ月の妊婦を宇宙空間に送り、出産させる計画があるくらいです。その前に、宇宙空間で人工授精させた受精卵を地球で母体に戻し、出産させる計画もあります。無重力だと表面張力が強く働き、液体は毛細管現象で体内に勢いよく吸いこまれ、着床はしやすいと考えられます。宇宙では、双子や三つ子が生まれる可能性が高くなるかもしれません」(和田)

「宇宙での出産は人類未到の領域です。分娩室も特殊なものが必要になってくるはず。作用・反作用の法則があるため、ベッドも妊婦も、医師も助産師も固定が必須なはず。胎盤や体液が飛び散らないように専用空間も必要です」(竹内)

 

一般社団法人 宇宙カルチャー推進協会 理事 和田直樹

一般社団法人 宇宙カルチャー推進協会 理事 和田直樹
1961年東京都生まれ。宇宙教育指導者として、20年ほど前から全国の各教育現場・科学館などを回り、子供から大人まで幅広い世代の人たちに宇宙の面白さ・楽しさ・不思議をわかりやすく伝えている。SNSでも情報発信中。

サイエンスライター 竹内 薫

サイエンスライター 竹内 薫
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部、同理学部を卒業後、マギル大学大学院にて博士課程修了。理学博士(Ph.D.)。大学院修了後、サイエンス作家として活動し150冊あまりの著作物を発刊。物理、数学、脳、宇宙、AIなど幅広い科学ジャンルで発信を続ける。

 

【Column】宇宙用TENGA開発中!

「世界中の人々の性生活を豊かにし、性を表通りに!」というビジョンを掲げるTENGAが今年7月、宇宙に向けて放たれた。それは決して唐突でもなく、ただの話題づくりでもなかった。創業時から「NASAで使ってもらいたい!」という夢を抱いていた代表取締役社長の松本光一氏が、インターステラテクノロジズ社のものづくりの精神に共鳴したのが発端だ。

放出から海面着床まで時間にして10分足らずだったが、ローションの変化、形状の変化など、強いGのかかる飛びだしから無重力空間にいたるまで、TENGAにどんな変化が起きるのか、そのデータ収集を目的とするいたってまじめな発射実験だった。取得したデータは、次なる商品開発のヒントを探すため、現在解析中。5年以内に「宇宙用TENGA」を完成させたいと本気で開発を続けている。

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Edit=西原幸平(EATer)
Illustration=加納徳博

TEXT=山田 洋

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