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2021.12.22

【堀江貴文】「男性ホルモンのテストステロン補充療法は、欧米では一般的」──連載「金を使うならカラダに使え!」Vol.2

カラダは究極の資本であり、投資先である。そう断言する堀江貴文氏が、最先端の医療と美容情報を惜しげもなく伝授する本連載。第2回のキーワードは「テストステロン」。これは男性ホルモンであり、フィジカルにもメンタルにも大きく影響することが解明されている。今回、堀江氏はメンズヘルスの専門家、順天堂大学の堀江重郎教授を訪問。塗り薬によるテストステロン補充療法について取材を行った。

ビジネスパーソンが健康寿命を長くするうえで大事

堀江貴文(以下堀江) 先日、お会いした際に堀江先生からテストステロンのすごくいい話を聞きました。今日はさらに詳しく、テストステロンを塗り薬で補充する療法について話を伺いたいと思います。

堀江重郎(以下先生) “男性ホルモン”というと、ちょっと乱暴なイメージを持たれがちですが、性ホルモンは僅かな量でさまざまな臓器に影響するのが特徴です。男性の場合は、主に精巣と、副腎という腎臓の先についている小さい臓器でもテストステロンがつくられていて、骨や筋肉の形成、造血、性機能、動脈硬化の防止、脂質代謝などに影響を与えています。また、行動やメンタル面にも作用します。特徴的なのが、物事へのチャレンジ、集団をつくること、競うこと。大昔から続く狩猟や縄張り争い、現代のゲームやスポーツ、仕事などで達成感を求めるのはテストステロンの働きです。リスクをとる決断にも影響しますし、ストレス反応を抑えることもわかっています。つまり、意欲、筋力、認知力を支えて“獲物”を追いかけて仕留めるために必要なのがテストステロン。いつの時代でも、人生にはどんな形であれ“獲物”が存在しますしね。

堀江 ほんの少量、分泌されるタンパク質(ホルモン)にこれほど左右されているとは。滑稽にも思えますね。

先生 影響が大きいですから。近年では、身体のエネルギーを生みだす細胞小器官、ミトコンドリアの活性にも関与することがわかっています。さまざまな役割を持つテストステロンですが、年齢とともに分泌量が減ってくるんです。すると、意欲が減る、人間関係がおっくうになる、眠りが浅くなるといった傾向が表れます。筋肉や骨量も減るので健康リスクも高まるんです。テストステロン値が一定の値よりも低い状態になると、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と診断されます。うつ、性機能低下、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、心血管疾患、内臓脂肪の増加などの症状があり、治療に用いるのはテストステロン補充療法や、エクササイズ、食事療法、マインドフルネス、リラクゼーションなど、さまざまなアプローチです。

堀江 病気になるということですか。テストステロンの補充はどうやって?

先生 日本で保険適用になるのは、30年以上前に承認された筋肉注射剤のみです。しかも適用症状は非常に限られていて、効果の持続も数日程度。副作用が表れることもありますし、何より痛みがある。そこで、メンズヘルスを研究する私たち医師は、20年ほど前から肌に塗るゲル剤の処方研究を行っています。私が外来診療を行う日比谷国際クリニックでは、新しいテストステロン・ゲルの処方薬を開発し、自費治療に用いています。皮膚への吸収がよく、副作用もほぼありません。糖尿病のリスクが減ったり、脂質異常症の改善なども確認しています。堀江さんはお元気そうだけど、男性は40代になると仕事のパフォーマンスの維持が難しくなる、という声をよく聞きますが、その原因がテストステロン量の低下ならば補充療法が有効です。

堀江 今聞いた限りでは、やるほうがよいと思えることばかり。なんで日本では補充療法が広まっていないんですか?

先生 加齢による不調に対してホルモンを補充して元気や活力を取り戻す、という考え方がまだ受け入れられていないんです。自然な老化現象だから治療は不要とか、怖いと感じる人もいます。日本は隠居文化があって、男性は年齢とともにだんだん“丸く穏やかになる”のがよし、とされているのも広まりにくい要因でしょうね。

堀江 いつまでも元気で活動的だとよくない、みたいな。

先生 そうですね。心身の機能低下は健康を阻害する、という意識改革が必要ですね。ビジネスパーソンが最適なパフォーマンスを発揮できる健康管理を行うクリニックもあり、そこでは新たな研究に基づく自由診療で、採血による検査で身体の状態を把握し、不調を改善して健康の維持を行います。用いる手法には十分な科学的根拠があり、テストステロンの補充はベーシックな治療法と位置づけています。

堀江 海外では、病気の予防や不調改善にも使われているんですか?

先生 はい。特にアメリカはものすごく大きなマーケットです。定年がないので、筋肉や骨がしっかりしていてパフォーマンスの維持ができていれば、70歳を過ぎても仕事ができるわけです。大きなストレスがかかるウォール街のディーラーの2人に1人は、テストステロン・ゲルを使っているともいわれています。

堀江 使い方は? どこにどのくらい塗るのがいいですか?

先生 これがテストステロン・ゲルですが、チューブから人差し指の先端の1関節ぶんの長さを出して使います。それが1回の使用量の目安です。浸透しやすいように皮膚の薄いところに塗布します。太ももの内側とか、二の腕の内側とか。あまり毛が生えていないところがいいですね。回数は1日1回。毎日塗らなくてもいいんです。

堀江 そうなんですか?

先生 仕事に集中したい時とか、エクササイズの前とか。チャレンジする気持ちが必要な時に使うのもよいと思います。皮膚への浸透がいいので、塗布後3時間くらいで吸収されて、テストステロン分泌が増えていきます。

堀江 使い方、めちゃくちゃ簡単ですね。

先生 効果が表れるのは早いし手軽ですが、あくまで医師の診察と処方が必要です。

堀江 こんなゲルが1本1万円程度で1ヵ月使えるなら、コスパはかなりいいですね。男性はぜひ知っておきたい情報です。

<テストステロン補充療法について>
自費診療によるテストステロン補充療法では、テストステロン・ゲル 20gが1万円(税別)。毎日使用すると約1月分、週2・3回利用すると2〜3カ月持ちます。ほかに診察費用、血液検査の費用が別途かかります。

<副作用・リスクについて>
テストステロン補充療法は、テストステロン値が低い人に適量を補充する場合はほとんどリスクや副作用はありません。しかしテストステロンが低くない人の場合は補充により多血症になることがあり定期的な採血検査が必要です。副作用としては頻度は高くないですが肝機能異常があります。前立腺癌、乳がん、肝硬変のかたは原則治療不可です。

日比谷国際クリニック
堀江先生がメンズヘルス外来で診療を行うクリニック。「医療・運動・栄養」の視点で患者をサポートする。会員制。

住所:東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビルB1F
TEL:03-3503-3461
営業時間:10:00〜17:00
定休日:土・日曜、祝日

※この連載で紹介する医療は、研究中の医学に基づいて自由診療で行われており、現在も検証や臨床試験が続いています。

 
Shigeo Horie (右)
1960年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授、日本Men’s Health医学会理事長。日米の医師免許を持ち、学際的なアプローチを抗加齢医学や男性の健康医学に導入。日本のメンズヘルス分野を牽引する。

Takafumi Horie (左)
1972年福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジン開発や、アプリのプロデュース、会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」運営など、さまざまな分野で活動する。予防医療普及協会理事として予防医療の啓蒙も行う。

 

COMPOSITION=海野由利子

PHOTOGRAPH=古谷利幸

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