医療関連の研究の進化が凄まじい。ここ数年は話題に事欠かないほど。病のリスクを下げる予防医療、老いを遠ざけるアンチエイジング医療、その恩恵を我々が受けるには、腕利きドクターの存在が不可欠だ。まずは神的メンテナンスでnever dieな心身を実感してみよう。今回は、「鼻の老化」についてビスポーククリニック統括院長の室孝明氏に話を聞いた。【特集 完全無欠の復活メソッド】

鼻こそ“実は静かに老けていく”
老化の現れは、意外に鼻も顕著──。そう語るのは、美容医療の現場で顔の老化改善に取り組んできた、ビスポーククリニック統括院長・室孝明氏。近年SNSなどで話題の「中年以降、鼻が大きくなる現象」、通称ニンニク鼻は、各人個別の構造によるものもあるが、加齢により皮膚が厚くなり小鼻が横に広がること、そして酒(しゅ)さ(赤ら顔)という皮膚疾患も背景にあるという。
「6月の学会で“鼻の老化”に関する研究を発表しましたが、実はこれ、日本はもちろん世界でもほとんど研究されていません」と室氏。シミやたるみを解消しても若見えにいたらなかった人が、加齢で広がる鼻の縦・横・高さをミリ単位で整えると印象が一変することも。
「外科的処置がベストですが、ヒアルロン酸で鼻筋を通すだけでも小鼻は締まって見えます」
その他にもピーリングや内服薬での皮膚ケア、ボトックスによる筋肉の抑制など、アプローチは多様。老化の改善は、肌のシミ・シワ・たるみ、あるいは目元ばかりにフォーカスがされがちだが、鼻こそ“実は静かに老けていく”という第一人者の着眼点は、今後若返り分野で注目を集めていきそうだ。
ビスポーククリニック
住所:東京都目黒区青葉台1-2-5 レジーナ代官山
TEL:0120-394-412
営業時間:10:00〜19:00
定休日:無休(年末年始を除く)
料金:鼻翼縮小術(小鼻縮小術)¥330,000~、ヒアルロン酸¥110,000~、ピーリング・内服¥33,000~、ボトックス¥33,000~ほか

「意外にも鼻は老化が顕著に現れやすいパーツなのです」
室孝明
ビスポーククリニック統括院長。埼玉医科大学卒業後、東邦大学形成外科学教室にて研鑽を積む。日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会専門医(JSAPS&JSAS)、日本創傷外科学会専門医等、多数の資格を有する。技術面で日本を牽引してきた有名美容外科院長を経て、2017年ビスポーククリニックを開院。
この記事はGOETHE 2025年10月号「総力特集:完全無欠の復活メソッド」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら