仕事を続けることが一番のアンチエイジングとも言える。生涯現役を目指す3人のビジネスパーソンに活力の源とそのメンテナンス術を明かしてもらった。今回は、Evangely代表取締役の左近司賢尚氏に話を聞いた。【特集 完全無欠の復活メソッド】

体脂肪率の悩みがアーユルヴェーダで解決!
セールス・マーケティング領域の成長支援を行う会社、Evangelyを昨年起業した左近司賢尚さん。183センチ78キロ、均整のとれたパワフルな肉体は、4年前に始めた柔術でつくり上げたという。
「自分としてのベストの体重は75〜80㎏。でもコロナ禍でリモートワークになり、動かない生活を送っていたら体重がどんどん増えて95㎏にまでなってしまった。さすがにマズいと思ってランニングや筋トレを始めたんですが、どうしても長続きしない。そんな時に出合ったのが柔術でした。学生時代に少しだけやっていたこともあって、もう一度やりたいと思っていたんです。
そうしたら近所に道場があることがわかって、始めてみたらやっぱりすごく楽しい。週3回1〜2時間ずつやっていますが、有酸素と無酸素を繰り返す全身運動で、毎回サウナに行ったくらいの汗をかきます」
2021年から柔術を始め、1年で体重が約20㎏減。ベストの状態に戻った。のめり込めばのめり込むほど、この格闘技がビジネスパーソン向きだということに気がついたという。
「柔術は身体の構造に対して、論理的に向き合う格闘技。身体を動かすのと同時に頭も働かせるので、脳がすごく活性化する気がします。もうひとつ打撃がないので、頭部のダメージが小さい。ビジネスパーソンとしては頭へのダメージは仕事をするうえで絶対に避けたい。そういう意味でも柔術は自分にすごくあっていると思っています」
柔術の大会に出るほどまでに腕前を上げた左近司さん。仕事面でも健康面でも理想的な肉体ができあがった……わけではなかった。
「今年40歳になったんですが、年齢とか体質のせいなのか、体重が落ちても体脂肪率が下がらないんです。恥ずかしながら体脂肪率は25%。いろいろやってみたんですが、なかなか効果が上がりませんでした」

わずか1ヵ月で体脂肪率3%減少
そんな悩みを抱えたある日、左近司さんが目にしたのがある経営者のSNS。アーユルヴェーダで内臓脂肪を減少させるプログラムが紹介されていた。
「信頼している経営者の方だったので、もしかしたら効くかもしれないなくらいの軽い気持ちで始めたんです。その時はアーユルヴェーダについてはインドの伝統医学ということくらいしか知りませんでした。ただ長い歴史を持っているということは、間違いなく何かしらの効果があるはず。一度経験してみたいという好奇心もありました」
左近司さんが訪ねたのは、銀座にある「THE HUNDRED WELLNESS SALON」。2024年にオープンしたばかりだが、アーユルヴェーダの本格的な施術が受けられると話題のサロンだった。
「最初にカウンセリングを受けて、自分の体質についてのアドバイスを受けました。そこからオイルをたらしてのボディデトックスマッサージ。これが毎回あまりにも心地よくて寝てしまうんです。マッサージといっても筋肉をほぐすというより、オイルを身体にすりこんでいくという感じ。オイルをすりこむことで、身体から余計なものが出ていくというイメージです。そのあとスチームサウナに入って、そこで流れる汗と一緒に不要な老廃物が流れていくという感覚になります」
2025年6月にそのプログラムはスタート。週1回の施術をこれまでに4回受けている。
「体脂肪率は3%落ちました。体重も約3キロ減ったので、ほぼ脂肪だけが落ちているんだと思います。それだけでなく自分のなかの“感じる力”が高まっているような感覚になりました。ご飯が美味しくなったり、気温の変化に敏感になったり、あと人間同士の相性のようなものを敏感に感じられるようになったり。ここまで効果、変化があるとは思っていなかったので、自分でも少し驚いています」
プログラムでは生活習慣へのアドバイスも行っている。左近司さんの場合、朝は断食。さらに「起床後すぐに白湯を1杯飲む」「温めのお湯にハチミツ大さじ1+シナモン2つまみを溶かしたドリンクを1杯」「夕食は可能なら野菜スープ中心」など、細かい指示が与えられている。
「まだ初めて1ヵ月ですが、柔術仲間にも『雰囲気が変わった』と言われますし、家族からも『痩せたかも』と言われます。自分でも鏡を見て、むくみがなくなったなと感じます」
目標は体脂肪率15%。
「アーユルヴェーダを始めてからビジネスの判断も思い切りできるようになりました。自分のやりたいことにまっすぐ向きあえている感じ。もう少し続けて体脂肪率を下げていけば、さらにこの感覚が強まるのではないかと期待しています」
パフォーマンスを上げる! 左近司賢尚のアンチエイジング3ヵ条
1.柔術で頭と身体を同時に動かす
2.アーユルヴェーダで不要物を排出
3.朝は断食。水分のみを補給

左近司賢尚/Masataka Sakonji
Evangely代表取締役。1984年千葉県生まれ。システム開発会社、Webマーケティング会社、求人情報の会社などを経て、2024年セールス・マーケティングの支援等を行うEvangelyを起業。2021年から柔術の道場に通う。
この記事はGOETHE 2025年10月号「総力特集:完全無欠の復活メソッド」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら