医療関連の研究の進化が凄まじい。ここ数年は話題に事欠かないほど。病のリスクを下げる予防医療、老いを遠ざけるアンチエイジング医療、その恩恵を我々が受けるには、腕利きドクターの存在が不可欠だ。まずは神的メンテナンスでnever dieな心身を実感してみよう。今回は、「眼瞼下垂」について自由が丘クリニック副院長の兵頭徹也氏に話を聞いた。【特集 完全無欠の復活メソッド】

美容医療とのコンビネーションで、瞼の改善と顔の均整をプロデュース
瞼が下がり視野が狭まる眼瞼下垂(がんけんかすい)。目の周りの皮膚のたるみに加え、加齢により目を開く筋肉が徐々に衰え、瞼をつなぐ腱膜が外れたり緩むことが主な原因だ。近年は若年層の発症も増加傾向にあり、額ジワの悩みから判明することも多い。
「無意識に眉を上げて目を見開く方がいますが、それは目を開く筋力が低下し、代わりに前頭筋で目を吊り上げている状態。その頻度や依存度が高まると、額のシワが深く刻まれたり、眼精疲労や頭痛、肩こりの要因に」
そう啓蒙するのは、自由が丘クリニック副院長の兵頭徹也氏。美容外科手術、再生医療などの多様な治療法に精通した万能型の形成外科専門医であり、機能×美容の複合的な治療提案が強みだ。眼瞼下垂における手術計画と術後予測も、多角的に見通しを立てる。
「手術と美容医療を組み合わせるなど、バランスや見た目を加味したカウンセリングを行っています。例えば、手術によりよくも悪くもパッチリした目元に。そういう変化を望まない方には、眉下で余分な皮膚を切除し、瞼のたるみを引き締める治療や、額のリフトアップなどもお薦めしています」
理論的に目指す顔、肌のアンチエイジング
従来のイメージを覆す画期的な試みで、美容医療業界をリードし続けている理事長の古山登隆氏。
「萎縮、下垂、拘縮により比率や色、形が不均衡となりマイナスな印象を与えるのが老化。つまり老いへのブレーキはエチケットのひとつになる。重要なのは、原因を適正に突き止め理論的に理解することです」
近年、美容医療もナチュラルな仕上がりへとシフトしてきている。今や”肌育”が主流なのである。
「軸は、真皮に存在する繊維芽細胞をいかに刺激し育てるか。デバイスや導入剤などの多様な治療法を症状に合わせカスタマイズする時代です」

古山登隆
自由が丘クリニック理事長。北里大学医学部卒業後、日本の美容医療のパイオニアである塩谷信幸氏に師事。1995年に自由が丘クリニックを開院。メスを使わない若返り治療を得意とし、国内外の美容医療の発展に貢献している。
自由が丘クリニック
住所:東京都目黒区八雲3-12-10 パークヴィラ2F~5F
TEL:03-5701-2500
営業時間:10:00~18:00
定休日:無休
料金:眼瞼下垂手術 ¥715,000~

「大半が人生で一度は瞼の違和感を経験しています」
兵頭徹也
自由が丘クリニック副院長。杏林大学医学部卒業後、北里大学病院にて形成外科、美容外科の両科で診療に従事。医学博士も取得している。2020年に同クリニックの副院長に。
この記事はGOETHE 2025年10月号「総力特集:完全無欠の復活メソッド」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら