筋肉美をもつ女神シリーズ24人目は、キム・ドンウン。連載「マッスル美女」とは……
キム・ドンウンが筋トレにハマったきっかけとは
YouTubeやTikTokが人気者やトレンドを作り出す昨今だが、テレビ番組で人気に火が付くケースは依然として多い。
今回紹介するキム・ドンウンもそのひとり。彼女は韓国の公共テレビ局KBSの人気バラエティ番組『社長の耳はロバの耳』でその名が知られた。
同番組は会社のエグゼクティブやビジネスパーソンたちの日常をモニタリングしながら、より良い職場や仕事を紹介するバラエティ。その番組内で、細身で優雅なのにマイペースなキャラが笑いと好感を呼び、彼女は一躍、人気者になったのだが、その経歴もユニークだった。
実は彼女、もとはピラティスのインストラクター。オーストラリア留学なども経験した国際派で英語も堪能。2021年には自身のスタジオやブランドを立ち上げ、オーナー兼インストラクターを務める起業家でもあるのだ。
「ピラティスを始めたのはケガが原因でした。大学時代にダンスを専攻していたのですが、足の靭帯を傷めてしまって。そのときにリハビリと予防を兼ねて始めたのがピラティス。ケガも治り、自分と同じ悩みを持つ方々の助けになりたいと思ってインストラクターの道に進みました」
そのピラティス・インストラクター業と平行して数年前から日課としているのが、ウェイト・トレーニングだという。2018年、『ICN世界ナチュラルチャンピオンシップ』で5冠に輝き、最近も『2022 MAX Qモデル・コンテスト』でMVPを受賞している。
「治療を目的に発案されたピラティスは“安全に運動しながら自分を高める”ことができますし、筋トレは誰でも“自分の限界に挑める”。ピラティスと筋トレ。一見するとまったく異なるもののように思えるかもしれませんが、それぞれ“やった分だけカラダが変わる”という共通点もあります。だからやめられない(笑)」
タイムパフォーマンスを上げるために
番組出演にピラティス・スタジオの運営、さらに自身のトレーニングまでこなしているだけに、一日のスケジュールも慌ただしい。
「朝起きたらまずは英語のオンラインレッスンを受けて、それからスタジオに出勤。到着したら個人トレーニングをしたあと、ミーティングやその日のレッスン・プログラムの準備を進めます。ランチを食べたあと、会員たちのレベルやニーズに合わせたレッスンを開始。終わるのは午後10時過ぎぐらいでしょうか。番組出演はその合間に行っています」
まさに目まぐるしく終わる一日。それだけにトレーニングや食事にもメリハリをつけることを意識しているという。
「短く限られた時間内で成果を作り出すために、トレーニングの強度はおのずと高くなります。食事もしっかりと、炭水化物も摂りますし、筋肉をつけるためにお肉もよく食べます(笑)。そして、やはり睡眠ですね。よく食べて、たっぷり汗を流して、よく眠る。これが大切だと思います」
今後の目標は“ヒーラー”になること
そうして作りあげた自身の体の中でも「ヒップラインに自信がある」そうだが、何よりも感謝したいのは両親だというところに彼女の人柄が垣間見える。
「トレーニングをすれば筋肉がつき、余分な脂肪も減って体が引きしまる。不自由なく運動できる健康体は、両親のおかげ。丈夫に生み育ててくれた両親に感謝しています」
今後はピラティスのノウハウを生かした健康管理法やビューティプログラム、ただ体重を落とすのではなく個々の体型や食習慣に合わせたダイエット方法、そして女性らしさを損なうことのない筋トレのメニューを開発し、それを広く世に広めたいというキム・ドンウン。
「まだまだ足りないところがある私ですが、多くの人々が幸せで健康的な人生を送れるよう、手助けをしたいと思っています。少しでも助けになれる、“ヒーラー(癒しの人)”になりたいです」
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。