アマチュアゴルファーにとって、スコアアップは永遠のテーマ。2023年にもっとも読まれたゴルフレッスン記事をランキング形式で紹介する。バンカー攻略編。
1.上から打ち込まない!? セオリーとは逆のバンカー脱出法
アマチュアゴルファーの大半はバンカーを苦手にしており、実際のラウンドでもトップやダフリなどのミスに悩まされることが多い。
グリーンを大きくオーバーするトップが出るとグリーンの反対側に向かう足どりが重くなるが、ダフってもう一度バンカーショットを打つのもつらいものだ。
バンカーから出ない人のなかには、「オープンスタンスでフェースを開き、アウトサイドイン軌道で思い切り打ち込む」というバンカーショットのセオリーを実践しているにもかかわらず、上手くいかないケースがある。
オープンスタンスにしてアウトサイドイン軌道でバンカーショットを打つこと自体が間違っているわけではなく、砂質によって打ち方を変える必要があるということだ。
2.誤解の多いバンカー、エクスプロージョンショットの正しい打ち方
バンカーショットが苦手だというアマチュアは多い。プロゴルファーもできればバンカーには入れたくはないが、深いラフに入るよりはバンカーの方がいいという意見が多い。
プロゴルファーがラフよりもバンカーを選ぶ理由は、バンカーから「エクスプロージョンショット」を打つことができるため、ボールをフワっと上げたり、スピンをかけてボールをピンに寄せることができるからだ。
エクスプロージョンとは「爆発」という意味で、砂と一緒にボールを打つため、砂が周囲に飛び散ることからそのように呼ばれている。エクスプロージョンショットは、直接ボールを打つ必要がなく、多少のダフりが許容されるショットなので、プロゴルファーにとってそれほど難易度が高いショットではない。
だが、アマチュアゴルファーにとってエクスプロージョンショットはなじみが薄く、上手く打てる人は少ない。「砂を爆発させる」というイメージから、力任せにクラブを振り下ろせばいいと誤解している人がいるかもしれない。
しかし、クラブを鋭角に振り下ろしてしまうと、クラブヘッドが砂に埋まってしまい、距離が出ない。最悪の場合、バンカーから脱出できずに、砂の上をコロコロとボールが転がることになる。
3.PW、9Iで狙う! 距離のあるバンカーショットの打ち方【アマチュアにお薦め】
バンカーショットが苦手なアマチュアゴルファーは多い。グリーン周りのバンカーならともかく、30ヤードから40ヤードの長い距離のバンカーショットはどのように打ったらいいのか分からないという人もいるだろう。
長い距離のバンカーショットの難易度が高いのは、砂を爆発させるエクスプロージョンショットではボールを遠くに飛ばすことが難しいためだ。いつも通りにバンカーショットを打ってもボールが飛ばないため、ピンに寄せるどころかグリーンに届かせることも難しいことがある。
加えて、通常バンカーショットで使用するサンドウェッジでは、ボールを遠くに飛ばしづらいということも一因となっている。
サンドウェッジのロフトは寝ているため距離が出にくく、ボールを遠くに飛ばすには振り幅を大きくするか、ボールをクリーンに打つしかない。サンドウェッジをフルショットすると打点がブレる可能性があるし、ボールをクリーンに打とうとするとトップしてしまう可能性がある。
そこで、今回距離のあるバンカーショットの際にお薦めしたいのが、ロフトが立ったクラブでバンカーショットを打つ方法だ。
4.ゴルフプロは「パンッ」、アマチュアは「ドスッ」。上手にバンカーショットを打つコツ&練習法
グリーン近くのガードバンカーから脱出するショットでは、砂の上から高い球を打たなければならないので、どうしても力が入りがちだ。思いきり振り下ろして「ドスッ」という音とともにほとんどフォローが取れず、高さも距離も出ないアマチュアが多い。それを嫌がるとボールだけをクリーンに打ってしまい「カーン」という乾いた音のトップが出てしまう。
プロはゆったり振って「パンッ」という音とともに砂が飛び散り高いボールが出る。ではこの「パンッ」と「ドスッ」、動きにはどんな違いがあるのだろうか。
バンカー内のボールは、フェアウェイやラフと違ってボールと地面の間に隙間がない。クラブヘッドがボールを拾うことができないので、ボールの下にある砂を飛ばして一緒にボールを上げる。これがバンカーショットの仕組みだ。
アマチュアの「ドスッ」というショットはボールを砂ごとグリーンに運ぼうとして、過度にクラブヘッドを砂に打ち込んでいる場合に起きる。リーディングエッジを打ち込んでボールの手前の砂ごとかき出すイメージを持っている人がいるが、これではバンカーから出すことはできるかもしれないが寄せることは難しい。