連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」。第41回は、シンプルな装いに寄り添いつつエッジィなエレガンスを香らせるジェミオ。

卓越した職人の手が生みだすミニマルでモダンなジュエリー
2011年に創業したフランス発のジェミオが、2024年日本に初上陸を果たした。フランス製と熟練の職人のハンドメイドにこだわり、高品質でありながら良心的な価格設定が特徴だ。そんな同ブランドの顔ともいえるコレクションが「エンタイユ」。
宝石の輝きではなく、上質な18Kの地金に施した溝による反射が放つ強い光だけで、鮮烈なラグジュアリーを演出。ギアのようなモダンなデザインは、職人の手仕事ゆえの温もりと繊細さをもつとあって、ミニマルながらも力強さを感じさせる。豪華な宝飾系とは異なる角度のお洒落を楽しませ、老若男女問わずに注目を集めている気鋭ブランドのそれは、センスあるエグゼクティブが嗜むべきジュエリーなのだ。

シンプルな着こなしを華やぎ、でも主張しすぎない塩梅が絶妙
ダイヤモンドをセットしていてもあくまで控えめ。18KYGや18KRGが放つ輝きが主張してくれるため、嫌味にならないエレガンスにまとまっている。柔和なニットから硬派なスーツまで幅広く合わせられるのも、これが理由のひとつ。
さらにサイズレンジも広く、元のミニマルさも相まって重ね付けも楽しめる。引いては、同じコレクションはもとより、自身がすでに持っているジュエリーにも寄り添いなじんでくれるほど。人も物も、真に格のあるものは、バランスが優れているもの。ジェミオのジュエリーは、まさにその懐の深さを備えているのだ。

■連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」とは……
時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。だが、そのどれもがアイデンティティの表明であり、身につけた日々は、つまり人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する。