美食を探求する四兄弟・秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2026」。レストランは劇場であり、カウンターはシェフのステージ。心ときめく景色が広がる「カウンターの愉悦」から、今回は東京・渋谷の「COCCHI(コッキ)」を紹介する。

見城「イタリア人の友達の素敵なキッチンで食事しているような気持ちに」
コッキ・ヴィットリオ氏はフィレンツェの3つ星レストラン『エノテカ・ピンキオーリ』の銀座店のシェフとして1994年に来日。その後は東京や韓国で仕事をし、2023年にマダム小堀恵子さんとともに独立した。イタリア人ならではのセンスを感じる美しくも温かみのあるインテリアのなか、香りや味わいを緻密に計算した10皿ほどのコースを楽しむことができる。神泉の雑居ビルの3階と目立たない場所にあるが、密やかに知名度を上げている実力店だ。
見城 『エノテカ・ピンキオーリ』、昔よく行きましたよね。
秋元 懐かしい。
見城 『ピンキオーリ』のために来日して40年。
秋元 フィレンツェには帰られなかったんですね。
見城 サーブを担当しているマダムの小堀さんも元々は料理人として一緒に働いて、コッキさんと恋に落ちて結婚して27年。

小山 コッキさん、日本語ペラペラなんですか?
見城 マダムが通訳できるから、コッキさんはほとんど日本語を話さない。でもふたりでイタリア語で喋っているその姿がいい雰囲気を醸しだしていて。イタリアの友達の家に来たというような旅気分も味わえる。インテリアも素敵で、温かみもありつつ、小物の選び方や飾り方、壁やタイルの色などにイタリア人ならではのセンスを感じます。
小山 3年前のオープンの頃、メディアでよく取り上げられていましたよね。半円の弧を描いているカウンターが素敵で印象に残っています。
秋元 コースのみですよね?
見城 ふたりだけでやっているから。でも仕事はとても丁寧で細かい。盛り付けもアーティスティック。お皿を見てみんな感嘆の声をあげますよ。香りを大切にしているとのことで、ひと口ごとに野菜やフルーツの香りが口の中に広がります。
小山 なんだかロマンティックですね。
見城 国民性かな。イタリア人はこんな風に味や香りを重ねていくんだと、食材の合わせ方や構成の緻密さに感心します。
COCCHI/コッキ
半円形のカウンターは、貸切にした時にどの席からも顔が合わせられるという心遣い。
住所:東京都渋谷区神泉町12-4 アーガス神泉3F
TEL:070-3322-8808
営業時間:12:00〜15:00、18:00〜23:00
定休日:不定休
座席数:8席、半個室あり(〜4名)
料金:ランチコース¥11,000〜、ディナーコース¥19,800、ワインペアリングコース¥28,600
Instagram:@cocchishinsen
この記事はGOETHE 2026年10月号「総力特集:レストランなくして人生なし ゲーテイスト2026」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら





