美食を探求する四兄弟・秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2026」。レストランは劇場であり、カウンターはシェフのステージ。心ときめく景色が広がる「カウンターの愉悦」から、今回は東京・虎ノ門の「すき焼き あさい」を紹介する。

見城「老舗のイズムを継承した成功例のひとつだと思う」
かつて元赤坂で多くの健啖家(けんたんか)に愛されたすき焼き店が、虎ノ門で店名を新たに復活。当時のスタッフと東京の和食の名店で腕を揮った料理長が集結し、カウンターのみの店を再始動させた。すき焼きはゲストの目の前で仲居が1枚ずつ肉を取り分けるスタイルで、メレンゲのような“ふわふわとき卵”も健在。肉や野菜を選りすぐり、前店からの味を守りながら、内容をさらにブラッシュアップさせている。少しずつ進化をしながら受け継がれる技と味。今では“世界共通語”となった日本が誇る食文化を心行くまで味わいたい。
秋元 すき焼きって、なぜか突然食べたくなりますよね。
見城 秋元に誘ってもらった虎ノ門の『すき焼き あさい』。あそこはとても美味しくて素敵なお店だった。元赤坂にあった『よしはし』で働いたスタッフもいると聞いて納得がいきました。昔は豊川稲荷の裏手にあって、お忍び感があるお店だったよね。
中田 場所が変わっても、店の歩みやイズムが上品に蘇っている感じがしました。凛とした空間も気持ちがいいです。
秋元「不易流行の味を守る心に胸が熱くなります」
秋元 野菜から豆腐、卵、七味唐辛子にいたるまで素材のこだわりがすごいです。サーロインは4㎜、リブロースは3㎜の厚さにカットしているそう。すべてがそのままというのではなく、ベースは変えずに美味しさを探求して進化しているのも素晴らしいです。そして、やっぱり『よしはし』時代から変わらない、卵溶きの技術がすごい。
見城 よく見ると左手でお椀を持って、右手を少しずつ回しながら卵白をつくっているんだよね。そういうのが間近で見られるのもカウンターのいいところ。
秋元 あの溶き卵があってこその『よしはし』を継承したすき焼きですよね。ふわふわの卵白に肉をつけて、下の卵黄を押しつぶすよう食べるのが最高。
中田「昔なじみの友と再会した気持ちになれるすき焼き店」
中田 職人技を感じますよね。アルコールも日本酒からワインも揃えているので、海外ゲストにも喜ばれそうです。
秋元 僕はこちらのお弁当も大好きです。食事をされる方は事前に予約してお土産に持ち帰るのをお薦めします。
すき焼き あさい/Sukiyaki Asai
夏期は塩すき焼きの提供も(事前予約)。奥の個室は間仕切りを外せば、最大13名まで着席可能なL字型カウンターに。すき焼き弁当は予約時に注文をしておくとスムーズ。
住所:東京都港区虎ノ門3-11-15 SVAX TTビル1F
TEL:03-6452-9995
営業時間:11:30〜15:00、17:30〜23:00
定休日:水曜(不定休)、日曜
座席数:カウンター8席、個室1室(〜5名)
料金:おまかせコース¥23,000〜
この記事はGOETHE 2026年10月号「総力特集:レストランなくして人生なし ゲーテイスト2026」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら






