淡くて詩的で余韻のある料理、木々と一体感のある店内。そんな感性豊かなレストランが、軽井沢にはある。腕利きのシェフが紡ぐ、美しい感動のひと皿を求めて──。今回は、中軽井沢のイタリアン「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ(Fogliolina della Porta Fortuna)」を紹介する。【特集 偏愛リゾート軽井沢&熱海】

小林幸司という才能に触れる1日1組の特別なテーブル
軽井沢駅からクルマで15分。緑の中に建つ一軒家「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」は、イタリア語で“幸せを司る一枚の葉”を意味する。
オーナーシェフの小林幸司氏は1989年に渡伊し、名門「リストランテ・ヴィッサーニ」で頭角を現した。帰国後、中目黒で名声を博した後、2011年に軽井沢へ移転。この地の自然に触れて過ごすことで、料理からいい意味で力みが抜けたという。同じゲストに同じ料理は出さないという信条は以前どおりだが、パンは供さず、キヌアを使うなど、既成概念に縛られずに進化を続けている。
1日1組に供される10皿のおまかせコースは、例えば「春の幻想」というテーマに基づき、物語から料理が組み立てられる。全体で使う素材は約60種。ひと皿ごとに小さな“不協和音”を忍ばせ、前の皿の余韻が次の皿を完成させる構成力こそ、小林シェフの真骨頂だ。コース全体をひとつの作品とする発想は唯一無二である。
ホワイトアスパラガスに鮑や黒豚のパンチェッタを重ねた皿、香ばしいキヌアのクレープなど、驚きに満ちた料理は滋味と官能を併せ持つ。ここを訪れることは、“小林幸司という才能”に触れる旅なのだ。
フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ/Fogliolina della Porta Fortuna
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-689
TEL:0267-41-0612
営業時間:13:00スタート
定休日:土・日曜、祝日 ※8月は「アルベリーニ」として営業するため、「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」は休業。
座席数:4席
料金:コース¥55,000~
※完全予約制
この記事はGOETHE 2026年7月号「総力特集:偏愛リゾート最前線!」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら





