ラグジュアリーホテルが擁する唯一無二の3つ星レストランとして、常に注目を集める「SÉZANNE」。この春、新しく就任したシェフの“素顔”に迫る。【特集 最先端ラグジュアリーホテル】

13歳の時、放課後に始めたキッチンポーターのアルバイトで厨房の活気に魅了され、料理の道を志す。世界各地のレストランで働き、2022年にはシンガポール「Poise」で1つ星を獲得。2026年4月から「SÉZANNE」、「MAISON MARUNOUCHI」の総料理長に就任。
創造性と美学を受け継ぎフランス料理界に名を刻む
東京に春一番が吹いた頃に届いたニュースは、世界中の食通の関心を集めるものだった。フォーシーズンズホテル丸の内 東京の「SÉZANNE」といえば、ミシュランの3つ星を獲得し、アジアのベストレストラン50で1位に選ばれるなど、国際的な評価も高いグランメゾン。日本の、いやアジアの“フランス料理界の頂”が白羽の矢を立てたと聞けば、何よりも気になるのは新シェフとはいったい何者なのかということだ。
イギリス南西部の風光明媚な町に生まれ、13歳で料理人の道を志したというスティーブン・ランカスター氏。イギリス、オーストラリア、スウェーデンなど世界中のレストランで腕を磨き、シンガポールの「Poise」では初年度でミシュランの星を獲得。
「(この仕事は)思想や文化が異なるどの場所にいても同じ情熱と向上心、職業への敬意を持つ仲間と出会えることが魅力だと思う」と話す彼の言葉には誠実さがにじむ。新シェフに就任することが決まった時は、膝が震えるほど驚いたと笑うが、「これまでに築き上げられてきた創造性と美学を守りながら、ゆるやかに少しずつ自分の個性を出していきたい」とスティーブン氏。いずれは自身が料理テーマのひとつとする発酵の技術を取り入れることに挑戦したいとも。
今後楽しみにしていることをたずねると「小規模な農家や卓越した技を持つ職人を訪ねること。日本の食文化には誇りや敬意、精緻さが深く根づいていると感じています」という答えが。
澄んだ瞳で見つめる未来には、輝かしい光がさす。
フォーシーズンズホテル丸の内 東京|SÉZANNE/セザン
住所:東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 7F
TEL:03-5222-5810
営業時間:11:30〜13:00(最終入店)、17:30〜19:30(最終入店)
座席数:38席(内、個室はシェフズテーブル6席)
定休日:月・火曜
この記事はGOETHE 2026年5月号「総力特集:HOTEL 動と静の最新リカバリー拠点」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

