昨今、ホテルダイニングの精度が著しく高まっている。食を目指して旅をすることがスタンダードとなった今、料理やホスピタリティに心身が満たされる美食の空間へ。今回は、デュシタニ京都の「Ayatana」を紹介する。【特集 最先端ラグジュアリーホテル】

タイの伝統や地域性を独自の感性で表現
タイキュイジーヌへの注目度が年々、高まっているが、その先端を行くレストランが京都のラグジュアリーホテルにあると想像する人は多くはないかもしれない。
微笑みの国、タイに拠点を置くホテルならではのホスピタリティでゲストを迎える、デュシタニ 京都で、食通の度肝を抜いているのが「Ayatana」だ。
ヘッドシェフのラッタナー・ブァナァーク氏はタイ北部のパヤオ出身。「食でタイを旅する」をテーマに地域性を盛りこんだコースは、まるで万華鏡のようにビビッドかつ鮮烈に食べ手の心を強く惹きつける。ベンジャロン焼きのショープレートが煌びやかに輝く空間に足を踏み入れた瞬間、ハーブや香辛料の香りに包まれ、これから始まる美食の予感に胸が高鳴る。
テンポよく繰りだされる料理は五味のバランスに秀でているだけではなく、素材使いや火入れの技術からも誠実な仕事が伝わる。関西圏でとれた食材や自社農園で栽培する野菜には生き生きとした生命力が宿り、スパイス使いにもセンスが溢れる。日本で唯一、タイ王国商務省から最高評価の3つ星に認定されたのも納得。五感が覚醒する美食体験はいつまでも心に記憶される。
デュシタニ京都|Ayatana/アヤタナ
住所:京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466
TEL:075-343-7150
営業時間:13:00〜L.O.14:00(アフタヌーンティー)、18:00〜L.O.21:00(ディナー)
座席数:12席
定休日:火曜・水曜
この記事はGOETHE 2026年5月号「総力特集:HOTEL 動と静の最新リカバリー拠点」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら





