伝統を重んじる心と先人が生みだした技術を受け継ぎ、さらなる高みを目指す日本料理人が話題。独創的なアプローチにも注目! 今回は、東京・銀座の「銀座 虎あら(こあら)」を紹介する。

鰻が主役のコースに食通も思わず唸る!
年末の足音が聞こえはじめるこの季節。会食の場を選ぶなら2025年、食通の話題を集めた日本料理店ははずせないだろう。互いの功績を称え合い、さらなる発展を願うために、美食をともにしながら、験も担ぎたいところ。その最適解といえるのが、銀座の『虎あら』だ。
店主の物江英明氏は新潟の老舗料亭で鰻のあつかいを学び、東京で和菓子の老舗が営む日本料理店を任されたのちに京都で8年間、茶懐石の神髄を学んだ。強さの象徴とされる虎を用いながらも、どこか愛嬌を感じる店名に肩の力がふっと抜けるが、名店で磨いた腕と引きだしの多さを随所に感じる2万8000円のコースは、まさに“虎に翼”といったところ。
四季の営みを表現した美しい八寸にも心が弾むが、思い入れの深い食材である鰻を揚げた「うなカツ」を頬張れば、運気もうなぎのぼりになりそうなほどの高揚感が。カウンター前の炭台で地焼きにし、さらに米とともにふっくらと蒸した鰻の土鍋まぶしごはんはそのままでも口福指数がひたすら高まるが、京番茶を注いでお茶漬けのように味わうと、野趣に富んだ風味と芳しさに活力が湧いてくる。2026年も運が開けることを確信するはずだ。
銀座 虎あら/Ginza Koala
住所:東京都中央区銀座8-7-7 Juno銀座誠和ビル3F
TEL:03-6263-8873
営業時間:12:00〜、18:00〜/20:30〜(すべて一斉スタート)
定休日:日曜、祝日
座席数:カウンター9席
料金:昼のコース¥12,000、夜のコース¥28,000
Instagram:@ginza_koala





