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2024.06.07

unito|ファッショナブルでリーズナブル! 中目黒のベネズエラン・イタリア料理

レストランを愛してやまない秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2024」。心を奪われた、衝撃のイタリアンをご紹介。今回は東京・中目黒の『unito(ウニート)』。

「unito」の前菜
最初にテーブルに運ばれてくる前菜3種「アレパ・ペペロナータとヨーグルト、アロスコンポヨのアランチーニ、桜肉と椰子の新芽のタルタル」

秋元「空間も料理も出し方も素敵。人をお連れしたくなるお店」

中目黒で長きにわたって愛されてきたイタリアン『カシーナ・カナミッラ』が2024年3月、店名を変えてリニューアル。ベネズエラで幼少期を過ごした岡野健介シェフが、南米の食材をエッセンスに使い、個性あるイタリアンに仕立てる。

秋元 目黒川沿いで、ダイニングは天井が高く欧風のヴィラのような感じ。開放的かつ優美な空間が素敵で、ファッション系やマスコミの方をお連れする時に知っておくと重宝します。

見城 器使いもファッショナブルだし。個室も瀟洒なイタリア風で居心地がいいです。

小山 お値段がそんなに高くなくて、僕も行けそう(笑)。

見城 そうなんです、リーズナブルなんですよ。

秋元 シェフはベネズエラで修業したわけではないのですが、東京で幾多あるイタリアンのなかで抜きんでていくにはどうしたらいいかを考えて、幼少の頃に住んでいた南米の要素を入れることにしたそう。

中田 その発想、いいですね。

見城「僕の好きな“酸の背骨”が通っている綺麗な味わい」

秋元 とうもろこしの粉で作ったアレパという薄いパンにのった「ペペロナータ」「キヌアのひと口ライスコロッケ」「椰子の新芽のタルタル」が目の前にセンスよくセッティングされて……。

見城 そう、前菜から心を掴まれたよ。南米ってライムなど柑橘系果汁をよく使うし、「セビーチェ」という魚介のマリネなど世界的に人気の料理がありますよね。そういう要素が入っているから、僕好みの“酸の背骨”が通った味なんです。ここまで徹底して酸にこだわっているイタリア料理はなかなかないかと。

秋元 メニューを見ていると「チミチュリ」「グアサカカ」とかなじみのない名前が並んでいるし、バナナの葉でお肉を蒸し焼きにするとか、一見、想像つかないんだけど、出てくるとちゃんとしたイタリア料理。そして全部が美味しい。

見城 アボカドのペーストがパスタの横に添えてあったりするのも嬉しい初体験。

秋元 シェフは料理に対してとてもまじめなんだけど、遊び心が効いている。「こんなイタリアン知ってる?」と人に話したくなったり、お連れしたりしたくなる、そんな画期的なお店だと思います。

unito/ウニート
店名の『unito』は、「つなぐ」の意味。シェフが修業したイタリアの郷土料理と技法、日本の食材、そして出身地の南米の食材や料理法をつないでオリジナルを生みだしていくという気持ちが込められている。

住所:東京都目黒区青葉台1-23-3 青葉台東和ビル2F
TEL:03-3715-4040
営業時間:ランチ11:30~15:00(料理L.O.13:00、土・日曜、祝日12:00~)、ディナー 17:30~22:30(料理L.O.20:00)
定休日水曜、不定休あり
座席数:24席、個室1(~10名)
料金:ランチ¥8,800・¥15,400、ディナー¥15,400・¥22,900

【特集 ゲーテイスト2024】

この記事はGOETHE 2024年7月号「総力特集:恍惚レストラン ゲーテイスト2024」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=佐藤顕子

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