GOURMET

2024.03.15

ソウルで一番人気の豚焼肉店「山清炭火ガーデン」――ソウル1泊2日食いだおれ旅【5軒目】

充実した人生を送るには、時にはノリと勢いも必要。財布とパスポートと旺盛な食欲(と屈強な胃袋)だけ持っていざ、ディープ感満載の美食のアジア弾丸ツアーへ。今回はソウル1泊2日食いだおれ旅、5軒目の「山清(サンチョン)炭火ガーデン」を紹介。【特集 エクストリーム旅】

「山清炭火ガーデン」のサムギョプサル

ソウルで一番人気の豚焼肉の店とは

1日目の最後にやってきたのは、明洞に近い乙支路(ウルチロ)に2023年9月に2号店を出した「山清炭火ガーデン」。実は、今回の弾丸焼肉ツアーで一番楽しみにしていた店だ。

到着した20時には空席待ちの行列ができていたが、キムさんが事前に取材のアポイントを取っておいてくれたおかげで、スムーズに入店。役得万歳!

今ソウルでもっとも人気がある焼肉店のひとつと聞いていたが、広々とした店内は大賑わいで、テーブルのあちこちから「コンペ(乾杯)」と楽しそうな声が聞こえる。4軒回って山ほど肉を食べたはずなのに、期待と食欲がむくむく湧いてくる。

日本の囲炉裏のように四角にくり抜いたテーブルに炭がくべられると、パンチャンがどんどん運ばれてきて、皿に盛られた迫力満点の皮つきサムギョプサルが登場。たっぷりのワケギと一緒に網の上に載せられたのは、タチウオとコハダの内臓でつくった自家製の塩辛ソース。肉につけて食べるとヤミツキになると聞き、いてもたってもいられない気持ちになる。焼き上がりを待って、まずは塩で。皮と肉の間の脂が口中にさらりと溶けだし、あまりの美味しさに思わずピッグり!

「山清」で扱う豚は標高が高い智異山(チリサン)で育てられる黒豚に限定しており、肉の旨みの濃さと脂のピュアさが桁違いなのだという。

もう我慢できない! と冷えたビールで喉を潤しながら、韓牛ユッケをつまみ、豚肉のコチュジャン焼き(これは絶対、白米にも合う!)で飲み「マシソヨー」と叫び続け、気がついた時には卓上に焼酎の空き瓶がずらり。スマホの時計を確認したらそろそろ閉店の時間。このお店が日本に上陸してくれることを切に願う。

【5軒目】20:00|山清炭火ガーデン

住所:ソウル特別市中区 乙支路3街343-1
営業時間:11:30~L.O.21:50
定休日:無休

旅人・小寺慶子
肉と酒を糧に生きる肉食系ライター。強靭な胃袋とフットワークの軽さを武器に国内外を食べ歩く。旅先では「郷に入れば郷に従う」のがモットー。

【特集 エクストリーム旅】

この記事はGOETHE 2024年4月号「総力特集:エクストリーム旅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=Young wrong Yim COORDINATION=Kim Ahyoung

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2025年1月号

シャンパーニュの魔力

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ1月号』が2024年11月25日に発売となる。今回の特集は“シャンパーニュの魔力”。日本とシャンパーニュの親和性の高さの理由に迫る。表紙は三代目 J SOUL BROTHERS。メンバー同士がお互いを撮り下ろした、貴重なビジュアルカットは必見だ。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる