GOURMET

2024.03.11

ごま油ダレで食べるドラム缶焼肉「明洞ソソカルビ」――ソウル1泊2日食いだおれ旅【1軒目】

充実した人生を送るには、時にはノリと勢いも必要。財布とパスポートと旺盛な食欲(と屈強な胃袋)だけ持っていざ、ディープ感満載の美食のアジア弾丸ツアーへ。今回はソウルの「明洞(ミョンドン)ソソカルビ」へ! 【特集 エクストリーム旅】

「明洞ソソカルビ」の骨付きカルビ
ヤンニョンソソカルビ(骨つき牛カルビ)18,000ウォン。

弾丸焼肉食べ尽くしツアーで肉に沼る!

“沼る”とは、物事に夢中になることを指す新語だが、韓国は沼る要素が実に多い。韓ドラ沼にK-POP沼、美容沼、カジノ沼など一度ハマったが最後、なかなかそこから抜けだすことは難しい。

そして、食いしん坊にとっては魅惑的なグルメ沼であり、とりわけ肉好きにとっては地上のパラダイス。毎月、渡韓をしたとしても到底コンプリートすることはできないと思っていたところに「週末の1泊2日で6軒以上の韓国の焼肉を食べ尽くす」という人生のご褒美のような企画が。

韓国出身で、ソウルの焼肉事情にも精通し、現在は京都を拠点に全国を食べ歩くキム・アヨンさんを口説き落とし、いざ、ディープな店限定の弾丸焼肉ツアーへ。

金浦国際空港に降り立ったこの日の気温はマイナス9度と、さすがに身にこたえる寒さだ。さっそく向かったのは「明洞(ミョンドン)ソソカルビ」。

ドラム缶の焼き台でオモニに牛カルビを焼いてもらい暖を取る。焼きあがった肉はごま油をたっぷりつけて。ジャンクな味つけが後を引き、2人前を追加。スタンディングの気軽さも0次会向きだ。

「そんなに飛ばすと全部回りきれませんよ」と窘(たしな)められ、後ろ髪を引かれながら店を後に。

【1軒目】13:30|明洞ソソカルビ

住所:ソウル特別市中区乙支路2街 199-61
営業時間:11:00~22:00
定休日:無休

旅人・小寺慶子
肉と酒を糧に生きる肉食系ライター。強靭な胃袋とフットワークの軽さを武器に国内外を食べ歩く。旅先では「郷に入れば郷に従う」のがモットー。

【特集 エクストリーム旅】

この記事はGOETHE 2024年4月号「総力特集:エクストリーム旅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=Young wrong Yim COORDINATION=Kim Ahyoung

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