充実した人生を送るには、時にはノリと勢いも必要。財布とパスポートと旺盛な食欲(と屈強な胃袋)だけ持っていざ、ディープ感満載の美食のアジア弾丸ツアーへ。今回はソウルの「大成(テソン)カルビ」へ! 【特集 エクストリーム旅】
秘伝のもみだれがクセに! ソウルの“うまいもの横丁”聖水洞カルビ通りへ
1軒目の「明洞ソソカルビ」からクルマで移動すること20分。
ソウルにはさまざまなエリアにタッカンマリやユッケなどの店が密集する“うまいもの横丁”が点在しているが「大成カルビ」がある周辺は、聖水洞(ソンスドン)カルビ通りとして知られているという。
最近はお洒落なカフェやアパレルショップが続々とオープンしている聖水洞は、昔は多くの工場が集まる工業地帯で、’70年代には靴産業で栄えた場所。
店は土曜日は通しで営業しているとあり、忙しそう。親切に対応してくれたオモニは肉を焼きながら「立ち退きで4月に近くの新しいビルに移転することが決まっている」と少し寂しそうに呟く。
温かいキムチチゲをすすり、肉厚なテジカルビを噛みしめながら、この味だけはずっと変わりませんようにと心の中で願う。
【2軒目】14:30|大成カルビ
住所:ソウル特別市城東区ソウルの森4-27
営業時間:13:00~14:30、16:30~20:00(土曜11:00~L.O.20:00)
定休日:祝日
旅人・小寺慶子
肉と酒を糧に生きる肉食系ライター。強靭な胃袋とフットワークの軽さを武器に国内外を食べ歩く。旅先では「郷に入れば郷に従う」のがモットー。
この記事はGOETHE 2024年4月号「総力特集:エクストリーム旅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら