美食を追求する秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2023」。プライベート感溢れる隠れ家レストランを紹介する。今回は東京・恵比寿の「𠮷夏(きっか)」。
見城徹「店主の誠実な人柄も相まって、ほっと気が休まる料理」
恵比寿『日本料理 雄』(現・白金台『縁日』)のオープンから16年研鑽を積んだ後、2022年5月に独立。奇を衒わず、野菜中心の身体に優しい料理をコース仕立てで提供する。
見城 店主・𠮷野夏織さんの苗字と名前で『𠮷夏』。ワンオペなんです。プライベートキッチンぽい感じで、彼女が本当に心をこめて作ってくれます。
秋元 カウンター割烹ですか?
見城 カウンター5席と6人入れる個室もある。マンションの地下にあって入口がわかりづらいし、実際は違うけどドアに会員制って札がある。隠れ家的なところもワクワクできるよ。
小山 女性の料理人は季節感を表現するのが上手ですよね。
見城 たしかに。健康への気遣いも細やか。「野菜をたくさん召し上がってほしい」と酢の物はもちろん蒸物、揚げ物も野菜中心。実家が八百屋さんで、旬のいいものをお父さんが届けてくれるんだって。
秋元 身体に優しい料理っていい。暴飲暴食の日々なので。
見城 設(しつら)えはどちらかといえば簡素なんだけど、清潔感があるし、ライトアップされた坪庭も和める雰囲気。どなたをお連れしても喜ばれて、「次、使わせてもらっていいですか?」っていう話になります。
𠮷夏/kikka
オープンして1年。今のところ料理も接客もワンオペでひっそりと営業。顧客のプライベートや寛ぎ感も重視したいという理由から、基本的には常連客とともに一度訪れたうえで予約をお願いする紹介制をとっている。コースの料金は¥9,000~応相談。
住所・TEL:非公開