本誌連載”仕事に効くレストラン”の2021年分をまとめた第4話目。美食を満喫できる、特別な日を過ごすためや「ここ一番」のシーンで勝ちに行くためのレストランを紹介する。
「nôl」小劇場のような洗練フレンチ
東京・馬喰町で話題のデザインホテル『DDD Hotel』1階に今年4月にオープン。舞台のように美しいキッチンなど、店内に入った瞬間から新しい息吹を感じさせてくれる。
オープンキッチンで鮮やかに腕を振るうシェフの野田達也氏は、パリで活躍する『パッサージュ53』の佐藤伸一氏を師と仰ぎ、国内外で経験を積んできた。
「ニュー・ノーマルをテーマに、高級食材に頼るのではなく、適量を適正価格で提供し、未来につながる食のあり方を追求していきたい」と話す野田氏。環境やフードロスにも配慮しながら日本で丁寧につくられている食材にフォーカス。
nôl
住所:東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1 DDD HOTEL 1F
TEL:非公開(予約はHPより)
営業時間:17:30~19:30(コースのみ)、19:30~22:30(タパス利用 L.O.21:30)
店休日:火曜・水曜
席数:カウンター4席、テーブル8席
料金:コース¥13,200~
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「HASABON」多彩なペアリングを楽しめる神楽坂のボーダーレスなフレンチ
神楽坂の裏路地、極めてこの街らしい古民家が数軒集まる一角に昨年開業。清楚な佇まいに期待を高めながら木の引き戸をガラリと開けると、想像以上にモダンな空間が現れる。
1階は作家やオリジナルの器、お茶、スイーツなどのショップとカウンター席。2階はギャラリー兼ダイニングに加え、炉(いろり)を切った茶席の設えもある。
HASABON
住所:東京都新宿区横寺町30 神楽坂茶ノ木テラス101
TEL:03-6427-5448
営業時間:11:00~14:00/15:00~23:00
店休日:水曜
席数:カウンター8席、テーブル10席(最大)
料金:ランチ¥4,950~、ディナー¥6,050~
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「Cali style ORYOURI YUZAN KEIICHIRO KUROBE」
名店がリニューアル! 銀座に誕生した西海岸風のカウンター割烹
銀座の大人に愛された『肉割烹ゆうざん』が、カリフォルニア料理の雄、黒部慶一郎氏をシェフに迎え、ガラリとリニューアル。今までにない、新スタイルの割烹が誕生した。
黒部シェフがコースの最初に「パンプキンスパイスのウイスキーサワー」のようなドリンクを出すのは、食前にカクテルを楽しむアメリカンスタイルを実現するため。
続いて和食器で供される7品はカリフォルニア料理がベースだが、どこか親しみやすさを感じさせるものばかり。
Cali style ORYOURI YUZAN KEIICHIRO KUROBE
住所:東京都東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4F
TEL:03-3289-2050
営業時間:11:30~L.O.13:30(土曜・日曜・祝日)/17:30~L.O.21:00
店休日:月曜・火曜
席数:カウンター12席、個室2室(各4名)
料金:ランチ¥8,800、ディナー¥13,200
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「ハレ ガストロノミア ジャポーネ」
日本の発酵文化と西洋の技法を融合した、恵比寿の隠れ家レストラン
恵比寿の隠れ家イタリアン『ハレ ガストロノミア』のカウンター席が、日本の食材だけを使ったコースを出す『ハレ ガストロノミア ジャポーネ』として生まれ変わった。
シェフの高山直一氏はイタリア料理のベテランシェフだが、日本の食材の美味しさを活かす方法を研究するうちに、無理にイタリアンに転換することに疑問を持つようになったのだとか。
そもそも高山氏は若かりし頃に京野菜を多用する『リストランテ カノビアーノ本店』で修業し、さらに京都の農家で野菜の勉強もした経歴の持ち主。そんなバックグラウンドを持ち、日本の食文化への造詣も深いシェフにとって、二十四節気をテーマにしたコースを始めたのは、当然の成り行きかもしれない。
HaRe gastronomia giappone
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-9-4 長谷川力ビル2F
TEL:03-5704-8852
営業時間:18:00~22:00
店休日:不定休
席数:カウンター4席
料金:コース¥16,500(要予約)
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