日本料理やイタリア料理といったジャンルにこだわらず、料理人が独自のセンスで日本の食材を生かすレストランが増加中。和洋の垣根がない自由な雰囲気は、気軽な会食にうってつけだ。
桜の一枚板を使ったカウンター席。右の壁にはジミ・ヘンドリックスのアートが。
銀座の大人に愛された『肉割烹ゆうざん』が、カリフォルニア料理の雄、黒部慶一郎氏をシェフに迎え、ガラリとリニューアル。今までにない、新スタイルの割烹が誕生した。
黒部シェフがコースの最初に「パンプキンスパイスのウイスキーサワー」のようなドリンクを出すのは、食前にカクテルを楽しむアメリカンスタイルを実現するため。
続いて和食器で供される7品はカリフォルニア料理がベースだが、どこか親しみやすさを感じさせるものばかり。
「グリーン ゴッデス タコ とうもろこし・みょうが・サルサヴェルデ」。料理は¥8,800~のコースの一例。
「TKG アランチーニ 卵黄・うに・うまみ醤油」。
青唐辛子や白醤油などで味つけした一番出汁〝アクアチリ〞とバジルオイルのソースをかけた「ドライエイジド カンパチ胡瓜・アクアチリ・アボカド・バジル」。
その理由は、師と仰ぐ料理界の鬼才、ダニエル・ハムの教えを守り、「昔から人々が好む味を自分の盛りつけで提供するのが料理人の仕事だ」ということを肝に銘じているからだろう。
「TKGアランチーニ」は、醤油と出汁で味つけした低温調理の卵黄をリゾットで包み、卵かけご飯を表現したアランチーニ(ライスコロッケ)。秋のコースの「ドライエイジド カンパチ」はペルー料理のセヴィーチェ、「グリーン ゴッデス タコ」はメキシコのタコス、「土鍋ご飯」はペルーのアロス・コン・ポヨをアレンジしたもの。
コースを味わえば、イタリアや南米各国の要素が融合したカリフォルニア料理の多様性に気づかされる。
シェフの黒部慶一郎氏はNY生まれ。サンフランシスコで伝説のシェフ、ダニエル・ハムの影響を受け、LAの『Hinoki & the Bird』でスー・シェフとして活躍。
Cali style ORYOURI Y UZAN KEIICHIRO KUROBE
住所:東京都東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4F
TEL:03-3289-2050
営業時間:11:30~L.O.13:30(土曜・日曜・祝日)/17:30~L.O.21:00
店休日:月曜・火曜
席数:カウンター12席、個室2室(各4名)
料金:ランチ¥8,800、ディナー¥13,200
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