オーデマ ピゲは1875年の創業以来、スイス・ジュウ渓谷の町ル・ブラッシュで150年の歴史を紡いできた。老舗にして技術力に長ける名門は去る2025年2月に新作時計発表会「AP ソーシャルクラブ」のため、各国のメディア関係者約50名を創業の地に招いた。

150年の歴史のなかで研鑽した、美を伴うコンプリケーション
このイベント最初のプログラムは、ミュージアム「ミュゼ アトリエ オーデマ ピゲ」の見学。その入り口となるメゾン最初のアトリエの建物は、150周年を寿ぐ装飾で来場者を出迎える。そして館内では、オーデマ ピゲの歴史とジュウ渓谷との物語の理解が深められる特別展「ハウス オブ ワンダーズ」を開催。幻に終わったメガネのデッサンや最初期のスターホイールの機構図のような興味深い資料も初公開された。
メインプログラムの舞台となったのは、ル・ブラッシュ駅近くに竣工した新工場「アルク」に隣接するホール。チームごとに順番にプレゼンテーションされるなか、多くの人が絶賛したモデルが、150周年記念のスケルトン永久カレンダーだった。本作は初代ロイヤル オークから長く使われてきた薄型自動巻きの傑作「キャリバー2121」をベースとするラストピース。ひとつの時代が終わったことが実感されると同時に、新設計の永久カレンダーキャリバーもお披露目。新時代の到来も宣言された。
他にもアニバーサリーイヤーの幕開けを飾る新作としてふさわしい複雑時計の新作の数々が登場。2025年、150周年を迎えたオーデマ ピゲの動きからますます目が離せない。
1.ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク “150周年アニバーサリー”
スケルトナイズしたダイヤルから永久カレンダー機構が覗く。アベンチュリンガラスを背景にリアルな月が満ち欠けし、南北両方の月相を示す様子も美しい。ベゼルとブレスレットの一部は非結晶金属BMG製だ。限定150本。

2.ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク
初代ロイヤル オークのダイヤル色を模した新色セラミックを開発。独自のダブル バランスホイールを搭載した。各テンプのヒゲゼンマイの巻き方向を反転させることで高精度を実現。また、ピンクゴールド製の針とブリッジも絶妙なアクセントになっている。

3.CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン
2022年に登場した3.4mm厚の極薄フライング トゥールビヨンを、38mmケースに初搭載。その素材は色味が淡い18金サンドゴールド製で、角度によって表情が豊かに変化する。ダイヤルもケースとほぼ同色に整え、ダイヤモンドで華やかさを添えた。

問い合わせ
オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000