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2025.02.11

ロイヤルオークのコラボ品、リシャール・ミル…起業家の激レア時計コレクション

腕元で圧倒的な存在感を放つリシャール・ミル「RM 21-02 トゥールビヨン エアロダイン」。時計愛好家のA氏が所有するのは、主にオーデマ ピゲとリシャール・ミルであり、コレクター垂涎の名品たちばかりだ。

時計愛好家A氏。リシャール・ミルの手元

“縁のある”1本を、人生の節目に合わせて購入

起業家のA氏は自身が立ち上げた創業企業を売り、その資金で新たに事業を興しているアントレプレナーのひとり。その時計コレクションは、時計ファンならば一目でそれとわかる珠玉の名品たちばかりだ。

なかでも目を惹くのは、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク パーペチュアル カレンダー オープンワーク“カクタスジャック”」。

時計愛好家A氏。オーデマピゲ カクタスジャック
「ロイヤル オーク」初となるブラウンのセラミックケースを採用。ジーンズエフェクトのテキスタイル調のカーフスキンレザーストラップがカジュアルさを高めている。

世界から注目されるラッパー、トラヴィス・スコットによるファッションブランド、カクタスジャックと「ロイヤル オーク」とのコラボレーションモデルで、世界限定200本。時計好きはもちろん、昨今のラグジュアリーなストリートスタイルを愛好する人をも魅了するであろう逸品だ。

話題性もさることながら、複雑機構を搭載しながらカクタスジャックらしいポップさを併せ持っており、ラグジュアリーさとカジュアルさが絶妙に融合している点は、改めて言うまでもない。

時計愛好家A氏。オーデマピゲ カクタスジャック ボックス
オープンリールをイメージした特別なパッケージ。

「時計との出合いは基本的に“縁”だと思っています。資金があるだけでは難しいですし、何よりブランドと積み重ねる信頼関係があってこそ。今回、お話をいただけたのは、非常にありがたかったですね。

もともとトラヴィス・スコットの世界観は好きでしたけど、それが『ロイヤル オーク』で表現されると聞いたら、当然、食指は動きます。『ロイヤル オーク』初のブラウンセラミックという点も魅力でした。いつも“この一本で時計は打ち止めだ”って思うんですけど、また買ってしまうんですよね(笑)」

日頃もカジュアルな服装を好むというA氏だが、ポップさとラグジュアリーさが絶妙に融合した本モデルをとても気に入っているという。

時計愛好家A氏。リシャール・ミル
航空世界に着想を得たリシャール・ミルの「RM 21-02 トゥールビヨン エアロダイン」は、ベゼルにクオーツTPT®︎とチタンを使用。チタン製ミドルケースにカーボンTPT®︎製のピラーを備えるトゥールビヨンウォッチ。耐錆性・耐磁性を備え、見た目のインパクトに比して軽量だ。

同じくビジュアルインパクトが大きいリシャール・ミルの「RM 21-02 トゥールビヨン エアロダイン」。こちらも同ブランドらしく世界限定50本の希少モデルで、先端素材であるクオーツTPT®︎、カーボンTPT®︎に加えて、チタンを使用したケースに、ハニカム状の地板に据えられたトゥールビヨンが収まる一本だ。

「2024年末に納品となったのですが、子供の誕生と重なっていたこともあり、“誕生記念”の一本にもなりました。ブルーの色調も服装に映えるので気に入っています。

また、“カクタスジャック”のほうも、創業した企業の株式を100%売却しきった際の記念として購入しました。僕は決して時計コレクターではないので、自分がつけたいと思うものしか購入しません。大変高価なものですから、何かの“節目”に、理由をつけて縁があったものを買っています」

時計選びはサイズ感も重視

日々の着用を楽しんでいるA氏は大ぶりのサイズの時計をよく選ぶとのことで、それにも理由がある。

「身体が大きいので、大ぶりのモデルのほうが似合うんですよ。 “カクタスジャック”は、僕にとっては小さいほう。リシャール・ミルは、サイズ的にバッチリです。

毎日着用するけど、気分で選ぶという意味ではスニーカーを選ぶ感覚に近いですね」

時計愛好家A氏。オーデマピゲ カクタスジャック手元
自分のキャラクターも勘案しながらのチョイスは、たくましい腕元にピッタリにハマっている。当日は、ジバンシーのパーカー&デニムという、モードなストリートカジュアル。

スニーカーのように、腕時計を選ぶ。ラフでカジュアルな服装が多いというA氏ならではの時計観ともいえそうだ。一方で、時計によって自分を鼓舞する、モチベーションを上げるというタイプではない。

「あくまで自分の趣味の世界ですからね。好きな時計を気分で合わせて楽しんでいる。そんなところです」

十人十色の時計趣味。好きという感情に忠実なA氏の姿勢こそ、趣味との正しい向き合い方といえるかもしれない。

「リセールバリューを考えて時計を買うというのは、本末転倒。基本的に売ることは考えて買わないです。もちろん、一文なしになったら売りますけどね(笑)」

TEXT=高村将司

PHOTOGRAPH=高橋敬大

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