今頃はジュネーブで行われた「ウォッチズ&ワンダーズ」の情報が、時計好きの関心を引いていることだろう。ラグジュアリー・スポーツの定着、アーカイブの復刻、ケースの小径化など、さまざまなトピックが賑わせているが、H.モーザーはあくまで独自の世界観をみせる。

鮮やかなダイヤルに対する定評を決定づける「エンデバー・パーペチュアルカレンダー タンタル ブルーエナメル」。実はタンタルの採用は今回が初となる。同素材は創業者が両親から贈られた初めての時計に採用されており、H.モーザーでの採用は創業以来の悲願であった。手巻き、径42㎜、日常生活防水、168時間パワーリザーブ。¥11,825,000(H.モーザー)
物欲ではなく所有欲を満たす、まるでアートのように
この時計では、代々受け継がれてきたエナメル加工技術「グラン・フー」を用いて計12回もの炉焼きを重ねてダイヤルをつくり、実に深みのある碧色を表現する。
それを引き立てるのがタンタルケース。微妙にグレーがかった色合いが、ダイヤルのグラデーションをより印象づける。
実はこの時計は、パーペチュアルカレンダー搭載機。複雑な同機構は高級時計の証であり、またひげゼンマイにいたるまで自社で製造する「H.モーザー」の技術力の賜物でもある。が、それらを誇示するどころか、むしろダイヤルの美しさによって潜ませるかのよう。
見せつけるのではなく、魅了する腕時計なのだ。
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