1828年創業の老舗腕時計メゾン「H. モーザー」が、さらに進化を遂げた「ミニッツリピーター ムーブメント」を5Nレッドゴールドとチタン製ケースに収めた最新モデル「エンデバー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン アクアブルー」を発表した。
アクアブルーのダイヤルから伝わる無駄のない響き
今回の新型モデルの注目ポイントは、何といってもミニッツリピーター機構に視線が集まるよう、ゴングとハンマーの複雑なチャイム機構をダイアル側に組み込んだ大胆なデザイン。直径40mmのケースの中でチャイムがフライング トゥールビヨンの動作を妨げることなく、最高の音色や音量、共鳴、ハーモニーの完璧なバランスを実現するために計算された構造は、H. モーザーが大切にするクラフトマンシップを表しているかのよう。
ムーブメントを収納するために空間を最大限に広げたケースの内部には、サウンドボックスのスペースも確保されており、2個のハンマーが2個のゴングを叩く、時、15分単位、および分を告げる音を増幅させる。
さらに、ロゴやインデックスのないシンプルなダイアルには、槌目仕上げのベースに「グラン・フー(高温焼成)」エナメル加工が施されている。ゴールドプレートのベース上に打痕(だこん)模様を打ち出し、色の異なる4つの顔料を湿らせて細かく砕いてから塗布。濃淡を生み出す「グラン・フー」エナメル加工は、計12回もの焼き入れを行い酸化させ、むらなく溶融させることで、H. モーザーを象徴する透明感のあるフュメダイアルを実現している。
ケースバックから見えるトゥールビヨンの精密な動き
エナメル加工職人が時間をかけて生み出したアクアブルーのダイヤルは、6時位置のトゥールビヨンが浮かんでいるかのように見えるのが特徴。今回のモデルに搭載された新しいムーブメント「手巻きキャリバー HMC 904」の機能美をさらに引き立てる、味わい深いフェイスとなっている。また、サファイアクリスタルを用いたシースルーのケースバックからも、トゥールビヨンの精密な動きを見ることができるのため、H. モーザーならではのミニマルで洗練された造形美を存分に愉しみたい。
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