吉本NSC10年連続人気NO.1講師、桝本壮志。授業の内容を書籍化した新著『時間と自信を奪う人とは距離を置く』は高い評価を獲得。一方、「ギャルマインドで世の中のバイブスをアゲる⤴︎」というミッションを掲げて事業を展開する総長バブリー。第5回のテーマは「40歳を過ぎたらやってはいけないこと」。

若い世代とのズレはあって当たり前
――周囲や下の世代から嫌われているのではないか。そんな不安から生きづらさを感じている中高年のビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。40歳以上の男性が、下の世代を不快にさせる「これだけはやってはいけない」ということがあれば聞かせてください。
桝本 40歳を過ぎてから必要なのは、「自分が情報弱者である」という自覚を持つこと。若い頃はアンテナが放射状に延びていて、有益な情報を次々にキャッチすることができる。それで「自分のトレンドを見る目は確かだ」とか、「オレは情報強者だ」という思いが強まってきます。でも、歳を重ねるとそのトレンドが若い世代とズレてきてしまう。そのズレを理解しておかないと、自身もチームも成長しません。
バブリー そうなんですよね。以前、私の会社CGOドットコムが企業さんとコラボして、Z世代向け商品を作るというプロジェクトに臨んだことがあります。パッケージデザインを業界で有名な40代のデザイナーに担当してもらったんですけど、出来上がりが私たちの感覚とかなりズレていて。これはZ世代が求めているものじゃないなと。結局、若手のデザイナーに頼んで、一から作り直してもらいました。
桝本 感覚がズレるのは当たり前のこと。大切なのはズレがあることを認められるかどうか。ズレがあることを認めたうえで、若い人に対して「今のトレンドを学ばせてよ」という謙虚な気持ちを持つことが大切ですね。僕は若い人に「教えて」ってお願いしてばかり。だって、いくらアンテナを張っていても、若い視聴者が見たいと思っている芸人やK-POPのアーティストは若い人にしか分からない。知ったかぶりをしないで、素直に教えを乞うべきです。

CGOドットコム総長。山梨県甲府市生まれ。高校中退後、大阪へ家出し、ギャル文化に感銘を受ける。2022年に合同会社CGOドットコムを設立し、企業や団体の会議にギャルを送り込む「ギャル式ブレスト®」などの事業を展開する。
バブリー それができるおじさんは、いいおじさん。私は40歳を超えたクライアントの方と仕事をする機会が多いですけど、いいおじさんは自分の話よりも、私たちの話を聞こうとしてくれる。話し方や仕草、行動もめっちゃ観察してくるし。そういう方は他人の話を素直に受け入れることができるから、結果として感度やトレンド感がものすごく高い。一緒に仕事をしていて楽しいですし、食事やお酒をご一緒しても有意義な時間になります。
「ツッコミ力」を鍛えたい
桝本 いいおじさんの条件は、「ツッコミができるかどうか」だと考えています。ツッコミって、想像以上にスキルが必要なんですよ。相手の話をきちんと聞いておかないとツッコむことができないし、相手の話を正しく理解し、自分が言いたいことを咀嚼して端的に言葉にしないといけない。ベラベラと喋り過ぎてはツッコミにならないですから。
バブリー ツッコミはタイミングも重要ですしね。あと、あいづちとか同意を示すようなひと言も効果的。口下手な人は大したことを言わなくてもいい。「うわぁ、マジ最高」とか、「それすごいいいじゃん」とか言ってくれると、こっちの気分がアガる。「はい」や「わかりました」よりも、感情を出してくれているようでうれしくなってきます。
桝本 話の内容に関してはどう? 僕はスポーツが好きですけど、飲み会ではプロ野球やゴルフの話はしないようにしています。

1975年広島県生まれ。放送作家として多数の番組を担当。タレント養成所・吉本総合芸能学院(NSC)および、よしもとクリエイティブアカデミー(YCA)の講師。2連覇した令和ロマンをはじめ、多くの教え子をM-1決勝に輩出している。新著『時間と自信を奪う人とは距離を置く』が絶賛発売中! 桝本壮志へのお悩み相談はコチラまで。
バブリー 相手によるんじゃないでしょうかね。私も野球とゴルフの話はよくされるけど、「どこの芝がいい」とか言われても全然知らないし。「芝なんて踏んだことない、ごめん」って、話が終わっちゃう。政治の話もタブーとされることが多いけど、私は構わない。ギャルって意外なほど政治に関心が高くて、うちの会社のギャルには政治家になりたいってコもいる。
桝本 無口な人は?
バブリー 困る。おじさんの無口は怖い。でも、喋り過ぎるというか、自分語りばかりの人も嫌。自分の話ばかりしてくる人は、私に興味がないんだなと思ってしまう。逆に「今日は喋り過ぎたかな」と思わせてくれる人は素敵。聞き上手だと、ついついこっちが喋ってしまうんですよね。若者の意見を引き出してくるおじさん、いい意味でやばいっすね。

