PERSON

2025.10.26

「やっぱり筋トレですね(笑)」豆原一成(JO1)のストイックすぎる仕事論

映画やドラマの撮影が続いた2024年は「プレッシャーの1年だった」と振り返る豆原一成(JO1)。主演映画で味わった重圧をどう乗り越えたのか。主演映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』での撮影時のエピソードから、幼い日の思い出までを語る。

市毛良枝とのW主演で挑んだ映画

2025年10月24日公開の映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』で市毛良枝とともにW主演を果たした豆原一成(JO1)。祖母の家で暮らすことになった大学生が、亡き祖父の残した数式を紐解きながら、新たな生き方を見つけていく、そんなヒューマンドラマだ。

「祖母役の市毛さんや、母親役の酒井美紀さんなど、ベテランの俳優さんのなかに入って、自分がどこまでやれるのか不安ももちろんありました。

だけど現場に入れば本当に家族の一員として迎えられたような、自然と孫や息子になれた感覚でした」

11人組のグローバルボーイズグループ・JO1として活動する豆原にとって、役者としてひとりで撮影に向き合うことは常に大きなプレッシャーだ。

「これまでもドラマや映画に出演をさせていただきましたが、その都度やっぱり緊張します。でも、市毛さんが趣味の登山のお話なんかを楽しそうにしてくださって、とても和やかに過ごせました」

JO1・豆原一成
豆原一成/Issei Mamehara
2002年岡山県生まれ。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から結成した11人組のグローバルボーイズグループJO1のメンバーとして2020年にデビュー。2025年2月にはJO1として初のワールドツアーを開催。俳優としても活躍し、映画『BADBOYS -THE MOVIE-』、日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』などに出演。

おばあちゃんっ子だった幼少期

祖母の家で暮らす大学生という役どころだが、実際の「おばあちゃんの家」での思い出を聞いてみた。

「僕、すごくおばあちゃんっ子だったんですよ。

小さい頃、スーパーで僕が『りんご100万円だって』と大きい声で言ってたらしいんです。なぜか100円と100万円の区別がつかなかったみたいで(笑)。今でもおばあちゃんに『大きい声で言うから恥ずかしかったわよ』って言われます。

夏休みにはおじいちゃんが近所から竹を切ってきて、庭で流しそうめんをしたのもいい思い出です。

僕の初主演映画『BADBOYS -THE MOVIE-』も、おばあちゃんが映画館に観に行ってくれて、『良かったよ』ってメッセージをくれました。今作も観てくれたらうれしいですね」

映画では豆原が演じる青年がコーヒーを丁寧に淹れるシーンが何度も登場する。そのため自らコーヒーについて学び、撮影が終わった今でもその技術を活かして美味しいコーヒーを淹れているという。

「カフェに行っても『あ、この豆使っているんだ』『手で挽いているんだな』ってつい見ちゃいます。

普段はカラダを鍛えるために筋トレをしているので、良質な睡眠を取るために午後はコーヒーを控えるのですが、この撮影の時だけは特別でした(笑)」

JO1・豆原一成

「去年はプレッシャーの1年だった」

本作の撮影は約1年前の2024年。本作以外にも映画『BADBOYS THE MOVIE』や日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』と、続いた時期でもあった。

サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』にて、JO1のメンバーの座を射止めた豆原だから、元来プレッシャーには強いはずだ。

「オーディションの時のプレッシャーとは全然違うんです。オーディションは同世代がみんなで同じ夢を追うから、切磋琢磨している、という感覚のほうが大きくて。もちろん勝負でもあるのですが、みんなからモチベーションをもらって頑張ることができる。

だけどお芝居のお仕事の場合は『どういうものを見せてくれるのかな』みたいな、試されている感覚が強いです。ずっとプレッシャーを感じていました。

でも、だんだんそれが気持ちよくなってくるんですよ。筋トレと同じで、その時はキツくても乗り越えれば必ず『楽しかった、やってよかった』と思えるから」

JO1・豆原一成

豆原一成(JO1)にとって「なくてはならないもの」

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』のなかでコーヒーが主人公にとって欠かせなものになっていくように、豆原にとって「これがないと生きていけない」というものはあるのだろうか。

「やっぱり筋トレですね(笑)。撮影中もリフレッシュのためにジムに行っていました。あとはお米かもしれません。体重を絞るために抜いていた時期もありましたけが、力がでなかったり肌の張りがなくなったりして。やっぱりお米はガソリンになりますよね。

自宅の炊飯器は上京した時に母に買ってもらったものを今でも使っています。先日母に『5合炊きの炊飯器の方が美味しく炊けるから、新しいのを買ってあげようか』と言われましたが、今のもので問題なく使えるから、もったいないからと断りました(笑)」

身体を鍛えるように、プレッシャーと闘いながら表現者としての心も鍛えていく。豆原一成はこれからも、エンターテイナーとしての階段を一歩ずつ登り続けていくはずだ。

衣装クレジット:ジャケット ¥418,000、タンクトップ<参考商品>、デニム¥136,400、ブーツ¥266,200 (すべてディースクエアード/スタッフ インターナショナル ジャパン クライアントサービス  TEL:0120-106-067) その他はスタイリスト私物

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=斎藤大嗣

STYLING=岡本健太郎

HAIR&MAKE-UP=田村裕子

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