ATSUSHIの復帰を経て再びEXILEが動きだす。メンバーがそれぞれに知見を深めて発揮する集合知。そして、EXILEと後輩たちが「EXILE TRIBE」の一員として巡らせてきた夢のかたち、LDHのパーパス「Circle of Dreams」に迫る。小林直己編。

大切な場所
再始動にあたり、戻ってきた側の小林直己は、メンバーに感謝を述べた。
「6人(TAKAHIROとEXILE THE SECOND)がずっと走り続けてくれたおかげで、EXILEは実は止まってなくて。その道の上に今のEXILEがあり、新曲やドームツアーがあるので、つないでいてくれたメンバーに感謝しています。つなげる、続けることがどれだけ大変なのかは、本当によくわかるので」
離れていた期間、外からEXILEのライヴを見たことで、クリエイティブを刺激された。
「今のEXILEだからこそ、自分が戻ったらこういうことをやりたいなというアイデアが溜まりました。年末のドームツアーで自分のなかで勝手にテーマにしているのは、来てくれた方々が聴きたいEXILE、見たいEXILEを届けること。そのうえで、EXILEについて、また新たな発見のあるライヴになればいいなと思っています」
セットリストの打ち合わせ中に、24年間で生みだされたEXILEの楽曲の力、その可能性に改めて気づいたという。
「歌い継ぐだけではなく、まだまだいろいろな表現の仕方、生かし方があるなと思いました。(EXILE)本体とは別に、EXILEの曲を使ってやってみたい演目もあります。EXILEという夢の場所を、みんなでいろいろなエンタテインメントに落としこんだら楽しいだろうな、なんてことを考えています」
今だからやりたいこと、楽しめることがある
静かに熱くEXILEを語るが、自身の夢の話題になると、少し照れた口調になった。
「いろいろな夢をかなえさせてもらいましたが、まだまだあるもんですね(笑)。アーティストとしてのキャリアと同時にライフステージも変わっていって、40歳になった今だからこそやりたいことがあるなって。
ずっと、グループを支えることを最優先にしてきたので、“自己”をあまり出していなかった面が正直あるんです。それを僕だけでなく、メンバーがそれぞれに出してきているから、今のEXILEが一層EXILEっぽくなっているような気がしますね。
三代目もひとりひとりやってきたことが違うので、7人の色がある。だから自分という人間は同じ色だけれど、混ぜ合わせた時に、グループによってまったく違う色ができあがるのが面白い。あ、なんだか上手な例えができましたね(笑)」
What is EXILE?
メンバーが集まる場所であり、ファンの皆さんが集まる場所でもあり。みんなの夢が集結してその想いを受け伝える場所。なかでもEXILEのライヴは特別で皆さんが来てくださることで心が燃えて、いつだって“青春”として頑張れる。そんな大切な場所です。

1984年千葉県生まれ。2009年、EXILEにパフォーマーとして加入。翌年に結成された三代目 J SOUL BROTHERSではリーダーを務める。俳優業では、2019年に『アースクエイクバード』でハリウッドデビュー。紅茶に精通していて、ライヴグッズでオリジナル紅茶の企画・制作に取り組んでいる。
Release Information
「Get-go!」 2025.9.27 on sale
デビュー記念日にリリースする通算52枚目シングルは、再会への喜びや感謝、未来への希望が込められた、爽快&キャッチーな楽曲。映像DISCには、ATSUSHI 893日ぶりのEXILEライヴステージ復活となった『EXILE LIVE TOUR 2025”WHAT IS EXILE”』 FINALの歴史的ライヴ映像を収録。