ATSUSHIの復帰を経て再びEXILEが動きだす。メンバーがそれぞれに知見を深めて発揮する集合知。そして、EXILEと後輩たちが「EXILE TRIBE」の一員として巡らせてきた夢のかたち、LDHのパーパス「Circle of Dreams」に迫る。AKIRA編。

EXILEの役割
EXILEのパフォーマーとしてはもちろん、俳優としてもAKIRAは高い評価を受けている。だがここ10年ほどは表舞台に出る仕事を減らし、EXILEと、台湾に拠点を置くLDHの子会社「LDH愛悅」のCEO(2023年〜)としての業務に注力してきた。
「HIROさんが引退し、ATSUSHIくんが休業したEXILEには、現場で舵取りをする人がいませんでした。それまで僕は、HIROさんが懸命に進めていた船に乗って自由にやらせてもらっていましたが、いつまでも頼ってばかりではいけないなと。HIROさんが地道に積み上げてきたことを受け継いで、また大海原に出航する覚悟を決めました」
以降、EXILEのすべての現場に必ずいるようにした。
「誰よりもEXILEを知っている人間でなければ、スタッフの信頼を得られないと思ったので。EXILEタイムカードがあれば真っ黒です(笑)」
そして、いよいよリスタートする時が来た。
「もちろんこれまでも、『今が一番のEXILEだ』と胸を張って言えるように、チーム一丸でやってきました。でもATSUSHIくんの復帰はやはり、足りなかったピースがハマったようで嬉しいです。岩ちゃん(岩田剛典)がEXILEの活動を終了し、(白濱)亜嵐が個人活動に集中するのも僕らの在り方。夢を追う所属(アーティスト)の背中を押すのも、EXILEの役割だという考え方です。もはや、誰かがいなくなったら誰かを補充するという時期ではありません。今はこのメンバーがEXILEの軸ですが、“from EXILE TRIBE”と名がついている所属は、全員がEXILEだと思っています」

Mr.LDHとして自分にしかできないことを
LDH愛悅のCEOとしては、台北EXPGの運営と、EXILE TRIBEのアジア圏への挑戦に尽力している。
「EXILE第2章の頃からアジアに進出したいという夢がありました。Jr.EXILEやNEO EXILEといった若い世代がアジアに挑戦するうえで、台湾を発信基地に、僕にしかできないことで世界との架け橋となり、LDHの底上げにつながればと思っています」
LDHのアーティストが世界で活躍することで、彼らに憧れて夢を抱く子供たちが増えることは間違いない。
「夢の循環にはいろいろな形がありますが、夢を持つことの大切さや、夢の力を感じてもらえるような、LDHのエンタテインメントを届けていきたい」
“Mr. LDH”と尊敬を集めるAKIRAは、HIROの後継者と目されているが、本人は完全否定する。
「周りの声に恥じないように、自分なりのLDHイズムを追求し、後輩たちに新しいパフォーマーの在り方を見いだしてもらえる活動をしていく立場だということは自覚しています」
2026年はLDHのパーフェクトイヤーであり、EXILEが25周年を、AKIRAはEXILE人生20周年を迎える。
「来年は個人でもグループでも、プレイヤーとしてさまざまな場面で皆さんに面白がってもらえるようなエンタテインメントを発信していきたいと思っております。ぜひ楽しみに待っていてください!」
What is EXILE?
「This is EXILE」。そしてまた、EXILEの新たなビジョン。追い求めて、仲間と旅を続ける。そう問いかけながら旅に出た。仲間とともに試行錯誤し、切磋琢磨し、もがきながら辿りついた場所が「This is EXILE」。そしてまた、EXILEの新たなビジョンを追い求めて、仲間と旅を続ける。

1981年静岡県生まれ。2006年、EXILEにパフォーマーとして加入。2016年より、EXILE THE SECONDのメンバーとしても活動。俳優として数々の作品に出演。’19年にはRalph Laurenのグローバルアンバサダーとして世界の顔となり、近年は中華圏での活躍が著しい。
Release Information
「Get-go!」 2025.9.27 on sale
デビュー記念日にリリースする通算52枚目シングルは、再会への喜びや感謝、未来への希望が込められた、爽快&キャッチーな楽曲。映像DISCには、ATSUSHI 893日ぶりのEXILEライヴステージ復活となった『EXILE LIVE TOUR 2025”WHAT IS EXILE”』 FINALの歴史的ライヴ映像を収録。