まずご報告。このたび、西野亮廣さん率いるCHIMNEY TOWNと幻冬舎は「パートナーシップ契約」を結びました。ますますスケールの大きな仕事に向かってまいります。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
さて、23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。今回のテーマはパッケージデザイン。商品やサービスのパッケージデザインのことを、軽く見ている人って意外に多い…!? デザイン次第で、売れるものも売れなくなるので、要注意!――今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は【社長が「売れない商品」を作る惨劇!】です。
第172回
パッケージデザインは、ビジネスの肝。「自己満足のデザイン」ではなく、「消費者が喜ぶデザイン」を目指すこと!
パッケージデザインは、ビジネスの肝。「自己満足のデザイン」ではなく、「消費者が喜ぶデザイン」を目指すこと!
社長の愛着バイアスが商品をダメにしてしまう…
今日は「社長の愛着バイアスが商品をダメにしてしまう…」という、ちょっと耳の痛いお話をさせていただきます。
特に「パッケージデザイン」の話題です。
これ、実はよくある問題なんです。
皆さんの身の回りで、こんなことが起きてませんか?
『社長が新商品のパッケージデザインを「自分でやる!」と張り切って、デザインセンスに不安を感じる社員たちの心配をよそに、自信満々で進めてしまった…。でも、出来上がったパッケージはというと、派手すぎたり情報を詰め込みすぎたり、シンプルにダサかったり…で、お客さんが「手に取りにくい」デザインになってしまった(売れにくい商品になってしまった)』
これ、よくありますよね?
なぜ、こういった問題が起きるかというと、ここには「愛着バイアス」というものが発生しているからなんです。
愛着バイアスというのは、「自分が手を加えたものや、自分が関与したものに対して特別な価値を感じてしまう」という心理的な傾向のことです。
社長がその商品開発に時間も労力も注いでいると、「これが一番いいに決まっている」という気持ちになっちゃって、冷静に判断できなくなるんです。
そしてこの「自分が作ったものを高く評価しすぎる」バイアスが、特にパッケージデザインにおいて大きな問題を引き起こします。
例えば、ターゲット層がシニア世代なのに、若者向けのポップなデザインを採用してしまったり、情報を詰め込みすぎてパッケージ全体がゴチャゴチャしてしまう。
結果、商品が売れなくなってしまうんです。
さらに問題を深刻化させてしまう要因は…
さらに問題を深刻化させるのが、社員が「社長に意見できない」という会社の空気です。
立場上、社員は「このデザイン、どうなんですかね…」と言い出せないんですね。
社長が「本音で喋ってみろ」と言っても、社員は社長には一生本音は言えません。
それは、そういうものなんです。
なので、社員たちは「気づいているけど言えない」というジレンマを抱えています。
「このままじゃ売れないのでは?」と思っても、社長の情熱やこだわりを前に口をつぐんでしまう。
その結果、誰もブレーキをかけられないまま、売れない商品が市場に出てしまうという構図です。
「愛着バイアス」の罠から抜け出す3つのポイント
じゃあ、どうすればこの「愛着バイアス」の罠から抜け出せるんでしょうか?
ポイントは3つあります。
1つ目は、プロに任せる勇気を持つこと。
パッケージデザインは専門性が高い仕事ですから、デザイナーやマーケティングのプロに委ねるのがベストです。
「自分の意見は添えるけど、最終決定はプロに託す」というスタンスが理想ですね。
2つ目は、結果で判断すること。
「自分がいいと思うもの」ではなく、「お客さんがいいと思うもの」が何なのかを理解することが大事で、デザインを発表してお客さんが良い反応をしていないことがわかった瞬間に、そのデザインは捨てるべきです。
そして3つ目は、「愛着バイアス」がかかることを自覚しておくこと。
自分のデザインが素晴らしいのではなくて、自分のデザインを素晴らしいと思おうとする自分の存在を常に意識しておくことが大事です。
愛着バイアスは誰にでも起こり得るものです。
でも、それを克服することで商品の魅力を最大限に引き出せる可能性が広がります。
「自己満足のデザイン」ではなく、「消費者が喜ぶデザイン」を目指していきましょう!
今日の話題はここまで。
皆さんのチームでも心当たりがある方がいるかもしれません。
ぜひ、この機会に社内のデザインプロセスを見直してみてはいかがでしょうか?
注目のビジネス書
『夢と金』が各ランキングの年間1位に!
■楽天Kobo ビジネス書2023年間ランキング1位
■2023年オリコン年間”本”ランキング「自己啓発書」ジャンル1位
■ビジネス書累計が100万部突破!
※Amazonランキング書籍総合1位にも! コチラから
ミュージカルのお知らせ
■お知らせ! 2025年8月9日〜30日、ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」が大劇場・オーケストラ版での上映決定!
開催日:2025年8月9日(土)〜 30日(土)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市中区山下町281)
■お知らせ! ミュージカル「えんとつ町のプペル」密着ドキュメンタリー【BackStory】を毎週金曜日に配信!
総再生回数1000万回突破!(YouTubeショート・TikTok含む)
毎週金曜日20時にミュージカル『えんとつ町のプペル』制作の裏側ドキュメンタリーを配信しています!
【これまでのBackStory】
最新回は【西野史上最悪の試練…】曲がダメならミュージカルは終わり
■毎週金曜日に『BackStory』を流している西野亮廣のYouTubeチャンネルのメンバーシップに加入すると、【メンバーシップ限定特典】が2つ!
その1:『BackStory』の動画制作における西野亮廣のガチダメ出しをノーカットで見ることができる!
その2:「先行公開」として、他の人よりも早く観れる!
■ミュージカル「えんとつ町のプペル 」VIP席 発売中!
映画のお知らせ
■コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、札幌国際短編映画祭で「アニメーション特別表彰」&「最優秀作曲賞」。アメリカ南カリフォルニア最大級の映画祭、ニューポート・ビーチ・フィルムフェスティバルで「短編アニメーション賞」。グローバルステージハリウッド映画祭にて「Best Short 2024」。続々受賞!
2024年10月15日現在、
【San Diego International Film Festival】(米国)
【Newport Beach Film Festival】(米国)
【Austin Film Festival】(米国)
【SPARK ANIMATION】(カナダ)
【San Diego Asian Film Festival】(米国)
が決まっています!
西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!
■コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の専用劇場、『ボトルジョージ・シアター』がグランドオープン!
発売中&予約受付中
■12点のイラストすべて西野さんの描き下ろし! 部屋に飾りたい! 「AKIHIRO NISHINO SKETCH BOOK CALENDAR 2025」 カレンダー発売中!
■CHIMNEY TOWNが運営するクラウドファンディング【PICTURE BOOK】
「挑戦する人」と「応援したい人」が集まる オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を運営しているCHIMNEY TOWNが作った、クラウドファンディングのプラットフォームです!
■《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【共同オーナー】(年間3日×7年分の貸し切り利用権)募集中!
■『星の絨毯』の【1日利用権】も仮予約受付中!
イベントのお知らせ
『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 12月4日(水)に愛知
- 12月10日(火)に東京
- 12月18日(水)に大阪
- 2025年1月29日(水)に静岡
- 2025年1月30日(木)に大阪
- 2025年8月12日(火)に神奈川
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。