23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。ミュージカル、映画ほか、大小さまざまなプロジェクトのリーダーとして活躍している西野さんが常に向き合っているのは、チームの人材のこと。すべてのチームが抱える「教育問題」について、本質を突いた今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は【チームの成熟期に入った時にリーダーが向き合わなきゃいけないこと】です。
第164回
「教育」は万人に効く万能薬じゃなくて、「教育すれば伸びる人」にしか効かない!
「教育」は万人に効く万能薬じゃなくて、「教育すれば伸びる人」にしか効かない!
「教育では補えないこと」は残酷だけれど確実にある
映画やら、日本のミュージカルやら、ブロードウェイのミュージカルやら、世代と人種の壁を超えて、とにかく色んなチームを組んでいるのですが、どのチームを運営していてもブチ当たるのは「教育の限界」です。
やっぱり「教育では補えないこと」というか「もともと搭載しているエンジンが違う問題」は残酷だけれど確実にあって、どの業界に行っても、どのチームを組んでも、どのプロジェクトと向き合っても、この問題があるもんだから、僕はとうの昔に「教育できないことは、教育できない」と割り切れているのですが、一方で、教育の力を信じて(すべてのスタッフが成長してくれると信じて)苦しんでいるチームが少なくないなぁと思っています。
こないだ僕の大切な友達から、この相談を受けて、そこでも「教育の力を信じすぎるとチームが倒れちゃうかも」という話をしました。
くれぐれも言っておきますが「教育には力が無い」と言っているわけではなくて、「教育は万人に効く万能薬じゃなくて、教育すれば伸びる人にしか効かない」という話です。
おもくそ生々しい話をすると、家庭で、そして小中高大学で「清貧」を植え付けられた子、「お金の話をするのは悪だ!」「お金を作ることと向き合っているヤツは銭ゲバだ!」と洗脳されて社会人になってしまった子を、教育でどうこうするのは極めて難しくて、不可能じゃないですが、コストがかかりすぎるので、ハナからチームに入れないのが正解だと思います。
チームの限られたリソースを「清貧教」の洗脳を解くことに使っている場合じゃない。
話を戻すと、「『教育しても伸びない子』を採用してしまったばっかりに、リーダーが教育疲れしているチーム」が結構あって、端的に言うと、どこかで見切りをつけるべきだと思っています。
やっぱ、会社は学校じゃないので。
ここは「教育の限界」と割り切って…
今日はこの問題をもう少し掘り下げようと思うのですが……チームを組んだばかりの時(会社を立ち上げた時?)って、メチャクチャ分かりやすい目的があって「突撃ー!」みたいな感じで前に進んでいるから、いろんな問題が「勢い」で誤魔化せてしまうんです。
「寝ずに働くことでアホを帳消しにする」みたいな若い戦い方ができる。
そんなチームがある程度の成功をおさめると、多くの場合、「チームを守ること」が目標になってしまい(素晴らしいことなんだけど)、向かう先を失い、「ハイスピードで走っていたから安定していた自転車」が倒れ始めちゃう。
そういった感じで、チームが成長期から成熟期に入った時には「勢い」以外の力が必要になってくるんです。
「地頭」とか、
「(仕事現場にモチベーションなど持ち込まずに)淡々と仕事をやりきる力」とか、
「動じない心」とか、
「チームの空気を明るくする力」とか。
この時に必要な力のほとんどが「教育」では補えない。
「動じない心を持ちましょう」とどれだけ言ったところで、テンパる人はテンパるんです。
「仕事量が増えたので、パンクしました」なんてザラにある。
にも関わらず「教育」を続けてしまうこと(教育の力を信じて続けてしまうこと)があると思っていて、ここは「教育の限界」と割り切って、その力を持ち合わせている人をヘッドハンティングするしかない。
結構、身も蓋もない話ですが、チームを守る為の一つの選択肢として頭の片隅にでも置いておいてください。
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- 10月9日(水)に京都
- 10月17日(木)に山口
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