23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。プロセスエコノミーを具現した第一人者ともいうべき西野さんが、ミュージカル制作の過程で経験している七難八苦を、このたびドキュメンタリー映像として展開することに。しかし、映像を面白くすることと、本当に伝えたいことを両立させるのは難しい!? 今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はvoicyから)
今日は【「プロセスの面白さ」と「成果物のクオリティー」の両立は難しいっ!】です。
第160回
「令和の虎」も、起業リアリティーショー『Nontitle(ノンタイトル)』も、事業を作り上げる上では絶対に要らない「あきらかなトラブルメーカー」を混ぜ込ませ、そこで起きるトラブル・人間ドラマがやっぱり面白い
「令和の虎」も、起業リアリティーショー『Nontitle(ノンタイトル)』も、事業を作り上げる上では絶対に要らない「あきらかなトラブルメーカー」を混ぜ込ませ、そこで起きるトラブル・人間ドラマがやっぱり面白い
裏側密着映像のミーティングで僕の口から飛び出してきた話
先日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル2025』(KAAT神奈川芸術劇場)の裏側密着映像を作ってくださっているスタッフさんとミーティングがあったのですが、その席で僕の口から飛び出してきた話を今日は皆様に共有したいと思います。
あらためてご説明させていただくと、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の歴史というのはコロナ前まで遡るので、気がついたら、結構な時間が経っているんですね。
この間に、100年に一度のパンデミックがあって強制終了させられたり、巻き込み事故に遭って8000万円近くの支払いを求められたり…数えだしたらキリがないほどのトラブルを抱え、命からがら乗り越えてきたわけで、とにかく制作の裏側がメチャクチャ面白いんです。
「それだったら」ということで、去年の夏あたりから密着映像のカメラが制作現場に入りまして、スタッフ同士が揉めているところとかも、ガンガンまわしていたんです。
「その映像をそろそろ出していこう」となり、先のミーティングがあったわけですが、そこで僕が「裏側密着映像を出す目的を、あらためて、ちゃんとチームの皆で握っておきましょう」と話を切り出しました。
#偉そうにすんません
『プロセスの面白さ』と『成果物のクオリティー』の両立は難しいよね
そこで僕が話したのが、まさに今日のタイトルにもなっている『プロセスの面白さ』と『成果物のクオリティー』の両立は難しいよね」です。
たとえば『令和の虎』とかって、ガチで優秀なサービス・商品だけを作りにいこうと思うならば、志願者はあのキャスティングにはならないハズなんです。
視聴者が公開説教を望んでいることは番組制作サイドも勿論理解していて、「誰一人として声を荒げない極めて建設的な話し合い」は視聴者も番組制作サイドも、あまり望んでいない。
「仕事ができる人同士で、淡々と進んでいく交渉」では面白いサービスや商品はできるかもしれないけれど、その様はあまり面白くはない。
やっぱり「シンプルに失礼な人」だとか、「穴だらけのビジネスプランなのに、プライドばっかり高い人」が出ている回が盛り上がっていて、これは『マネーの虎』時代から変わらない。
もちろん、『令和の虎』発の素晴らしいサービスや商品もあって…、つまり優秀な人も出られているのですが、しかしまぁ「素晴らしいサービスや商品を生み出す為のキャスティングじゃなくて、番組を盛り上げる為のキャスティング」というのもゼロじゃないと思います。
これは起業リアリティーショーの『Nontitle(ノンタイトル)』でも同じことが言えると思うのですが、優秀なメンバーの中に、事業を作り上げる上では絶対に要らない「あきらかなトラブルメーカー」をキチンと混ぜ込んでいて、そこで起きるトラブル・人間ドラマがやっぱり面白い。
番組MCを務められている青木さんみたいな優秀な人だけでメンバーを固めてしまうと、面白い事業はできるかもしれないけれど、どれだけ長時間カメラを回しても、面白い絵はなかなか撮れないでしょう。
トラブルに対して、つとめて冷静に対処されるでしょうし、また、プロが本気で事業をやる時に迎えるトラブルって、「胸ぐらを掴みあって口論」などという生優しいものじゃなくて、まったく映像映えしないジメジメとしたものなので。
無駄な時間がツッコめる参加シロであり、面白かったりする
スポーツで例えるとイメージしやすいと思うのですが、大谷翔平選手がヒットやホームランを打つためにおこなっているバッティング練習って、ひたすら同じことの繰り返しで、今日も明日も明後日も1年後も5年後も絵変わりしない。
そこにあるのは黙々とバットを振っているだけの時間で、胸ぐらを掴み合う取っ組み合いの喧嘩は1ミリもない。
そういった無駄な時間を省いているからプロなのですが、何も考えずにボケーっとテレビやYouTubeを観ている僕らからすると、そういった無駄な時間が「何やってんだよ!」とツッコめる参加シロであり、面白かったりするので、だから、「プロセスの面白さ」と「成果物のクオリティー」の両立は難しい。
でも、そんなこと言い出したところで始まらないので、「キチンと海外に売り出せる確かな成果物を作ることを大前提に、ドキュメンタリーとしての面白さも追求するには、どんな方法があるの?」という話し合いがありました。
自分自身、アメリカにかぶれていて嫌だなぁと思うのですが、やっぱりブロードウェイに行ってみると目の当たりにする「一発当てた時のインパクト」はケタ外れで、動画の再生回数と引き換えに、その巨大な一発を手放してしまうのは僕は嫌で、今現在、良い落としどころを探しています。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のドキュメンタリーが本日より定期配信となりますので、お楽しみに!
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ミュージカルのお知らせ
■お知らせ! チケット発売がスタートしました!
■お知らせ! 2025年8月9日〜30日、ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」が大劇場・オーケストラ版での上映決定!
開催日:2025年8月9日(土)〜 30日(土)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場(神奈川県横浜市中区山下町281)
※一般チケット販売開始は2024年8月25日です
■お知らせ! ミュージカル『えんとつ町のプペル』密着ドキュメンタリーを毎週金曜日に配信!
2024年9月6日(金)20時を初回とし、毎週金曜日にミュージカル『えんとつ町のプペル』制作の裏側ドキュメンタリーを配信します!
■「ファミリー応援シート」販売中!
「シングルファミリー世帯」または「3名以上のお子様がいる世帯」のお子様が無料となるチケットです。
さらに! ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の『VIPファミリールーム』をお求めの方は、YouTubeの西野亮廣チャンネルに上がっている動画の概要欄で買えるようになっているので、是非、チェックしてみてください。
映画のお知らせ
最新作のコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が、サンフランシスコ国際映画祭にノミネート!
アメリカでもっとも歴史のある映画祭「サンフランシスコ国際映画祭(San Francisco International Film Festival)」にノミネートされました。その他、New York Asian Film Festival(2024年7月12日)、JAPAN CUTS(2024年7月13日)、LA Shorts International Film Festival~ロサンゼルス国際短編映画祭~(2024年7月24日)からも招聘。
西野さんの『ボトルジョージ』に対する想いとは? こちらをチェック!
発売中&予約受付中
■12点のイラストすべて西野さんの描き下ろし! 部屋に飾りたい! 「AKIHIRO NISHINO SKETCH BOOK CALENDAR 2025」 カレンダー発売中!
■《大阪平野の夜景を一人占め》HIBARI GOLF(宝塚市)のVIPラウンジ『星の絨毯』(2024年9月オープン)の【共同オーナー】(年間3日×7年分の貸し切り利用権)募集中!
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イベントのお知らせ
『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
- 9月5日(木)に兵庫
- 9月11日(水)に香川
- 9月17日(火)に大分
- 9月18日(水)に愛知
- 9月25日(水)に静岡
- 10月1日(火)に東京
- 10月9日(水)に京都
- 11月6日(水)に岐阜
- 11月7日(木)に大阪
- 11月11日(月)に広島
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。