PERSON

2023.09.02

アデランス社長とスキー葛西紀明の意外な共通点とは!?

世界中の髪の悩みを解決し続けるアデランス・津村佳宏と、8回ものオリンピックに出場したレジェンド、スキージャンプ選手・葛西紀明。異なる境遇のなかで、運命的な出会いを果たしたふたりのエピソードを紹介。連載「相師相愛」とは……

アデランス代表取締役社長グループCEO・津村佳宏(左)と土屋ホームスキー部 選手兼監督・葛西紀明(右)。

ともに頂点を目指すふたり

津村 3年前、ある経営勉強会に講演者として呼ばれたんですが、次の講演者だったのが、葛西さんでした。主催者の方にぜひ来てくださいと言われ、ご挨拶をすることになりました。

葛西 LINEの交換もさせてもらったんですよね。

津村 さまざまな苦難を乗り越えて、世界のレジェントになった人です。それはもう、お話も心に突き刺さって。すると半年ほどして、連絡があったんです。

葛西 僕は運命的な出会いが多いんです。実は髪について悩みを持っていたんですよね。それで相談をしてみよう、と。

津村 この時、いろんな話をしました。会社は創業から一気に成長し、10年目には「愛のチャリティ」を始めました。脱毛や傷、やけどなどで頭髪に悩む小さいお子さんは少なくなかった。これを心の傷にしてはいけない、と無料でウィッグをプレゼントしてきました。

葛西 そんな話を聞いて、素晴らしいな、と。僕もお子さんたちを元気にしたいと思いました。

津村 葛西さんのお悩みには「ヘアシステム」という商品でご対応しようとすぐに思いつきましたが、当社に共感いただけたので、アンバサダーになってもらえませんか、とお願いしました。当社は昔から挑戦する人たちを応援してきた。それでCMにも出ていただくことになりました。

アデランスの新社屋には商品展示スペースも。なかでも津村社長のおすすめはヘアドライヤー。手のひらサイズながらパワフルな風圧が魅力。

葛西 「ヘアシステム」のおかげで、悩みはまったくなくなりました。帽子を被る必要もなくなったし、やりたいことがすべて気にせずにできるようになった。ゴルフも、水泳も。びっくりしたのは、商品にいろんな種類があったことです。これも運命。僕に合うものが見つかると思いました。

津村 ひとりひとり完全オーダーメイドですから、これぞと思うものを私が選んだんです。

葛西 大満足でした。こんなにカッコよくなるとは、と自分でも驚いて。周りからも、若返った、と大反響でした。

津村 悩みを持っていると、仕事にも影響してしまいます。

葛西 メンタルは全然変わりました。気にしなくていい、となったら、自信もついてきて。

津村 2022年は成績も上がりましたよね。次回のイタリアでのオリンピックにはぜひ出てほしいです。私も応援に行きます。

葛西 いい縁をいただきましたので、こうなれば頑張って活躍するしかないと思っています。メダルが取れたら真っ先にお見せしたい。満面の笑顔を見せていただくのが、目標です。

津村 葛西さんはゴルフもお上手なんですよね。体幹が強いから、バネのようなスイングをされる。300ヤードくらい飛ぶんです。私も同じくらい飛ばすんですけど(笑)。

葛西 社長のスイング、豪快ですよね。力もあって、飛ぶなぁ、とびっくりしました。

津村 定期的にゴルフはご一緒していますが、驚かされるのは、カートに一切乗られないことです。走られるんです。コースからコースに移動するときも、ちょっと小高い場所でも、追いつかれてしまうほどのランニングです。

葛西 ゴルフの日はトレーニングができませんが、歩いたり、走ったりしたら、トレーニングになりますよね。

津村 なんたって笑顔で走られている。走れてトクした、くらいに思われているんですから。レジェンドは本当にすごい。

葛西 最近は、僕が走っているので、津村さんも走られて。

津村 健康にいいですよね。

葛西 でも競い合う熱い気持ちはしっかりあって、思い切り振られる。そうすると、こっちにも火がつくんです(笑)。また、判断力、決断力の速さは、本当に勉強になります。

津村 葛西さんも妥協しないですからね。ゴルフもいつも本気。でも、人として素晴らしい人なんです。北海道で一緒に毛ガニを食べたときは、自らきれいにほぐしてくださって。最後に味噌と混ぜて、どうぞ、と。レジェンドからですよ、感動しました。分野は違いますが、ともに頂点を目指して頑張りましょう。

津村佳宏/Yoshihiro Tsumura(左)
1963年広島県生まれ。1982年にアデランスに入社。早稲田大学卒。2013年、取締役営業本部長。2017年、代表取締役社長を経て、2018年より現職。
葛西紀明/Noriaki Kasai(右)
1972年北海道生まれ。北海道上川郡下川町で9歳でジャンプを始め、16歳から日本代表として国際大会に出場。8回のオリンピックで3つのメダルを獲得。

■連載「相師相愛」とは……
師匠か、恩師か、目をかける若手か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ、相“師”相愛ともいえるふたりの姿を紹介する。

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TEXT=上阪徹

PHOTOGRAPH=河内彩

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