ChatGPTという言葉は知りつつも距離を置く人が大多数を占める今。そこから一歩踏み出すか否かが、5年後の命運を分ける! 医師、政治家、AI専門家といった先駆者たちのリアルかつ具体的な活用術に、堀江貴文氏が迫る短期集中連載。第2回は広報のプロのリアル活用術について。発売前からAmazon1位を記録するなど話題沸騰の『堀江貴文のChatGPT大全』からお届け。#1
ChatGPTでプレスリリースの下書き
ベンチャー広報の野澤です。
ChatGPTは、広報の仕事ですごく使えますね。僕は、広報の仕事を20年ほどやってきて、昔から感じていた課題がありました。それは広報の仕事って「労働集約的」だということ。なので、どうやったら広報の生産性を上げられるのか? をずっと考えていたんですが、その答えがChatGPT だ、と感じています。
例えば、広報の仕事で、プレスリリースを書くという仕事があります。リリースを書くのに6時間かかるとすると、月に5本リリースを書くだけで30時間が必要になりますが、これをChatGPTで半分に圧縮できたとすると、30時間が15時間になるわけです。色々工夫すると完成度80% ぐらいのものはChatGPT で出せるようになってきました。そこから自分で構成と修正をやるだけでいいので、絶対に時短になりますよね。
ChatGPTでメディアリストも作れる
プレスリリースを書かせるのともう一つ。
僕はChatGPTに、メディアリストを作らせています。プレスリリースを書いたら、次はそれをどのメディアに送るんだ、という作業が出てきます。そこで必要になるのがメディアリスト。リリースを送ったら喜んでくれそうなメディアの媒体名、受付先のメールアドレスなどを表にするわけです。
これ、ChatGPT を使って「リスト30個作って」ってやると、本当にものの30秒でズラズラと作ってくれます。
もちろん色々コツもあります。必ず実在するメディアをピックアップするという指示を出す、とか。でも、そこをうまく踏まえてやれば、メディアリストは結構ちゃんとした媒体が出てきますよ。
メディアを選ぶっていう作業が、もちろんマスコミ電話帳とか見ながらやればいいんですけど、それだと早い人でも1~2時間くらいかかってしまっていたので。
オウンドメディアコンテンツもChatGPTで
広報の仕事として、オウンドメディアのコンテンツを作るっていう役割を担う人って結構います。具体的に言うと、例えばブログを書いたり、noteを書いたりする。
そこで、ChatGPT にこちらからテーマ設定して、「こういう内容のブログを何文字ぐらいで書いてください」、という指示を出してあげると、そこそこのものを出してきますよ。当たり障りのない内容で、一般的なものが出てきます。オリジナリティがないじゃないか、と思われるかもしれないですけど、SEO対策のためにとにかく大量にコンテンツを作りたいって時もあるわけです。そういう時は、キーワードを入れてブログを書いて、と指示すると数十秒で作ってくれるので。
ま、つまり、それなりのレベルのブログしか書けない人は、たぶんもう仕事がなくなりますね(笑)。
※次回は現役エンジニアが実践するChatGPT活用術3選
野澤直人/Naohito Nozawa
株式会社ベンチャー広報代表取締役。大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。2010年に日本では珍しいベンチャー企業・スタートアップ専門のPR会社として株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)著者。'14年より株式会社ガイアックスの執行役に就任。
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