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2023.08.02

「本の帯コメントはAIで」堀江貴文がリアルに実践するChatGPT活用術4選

ChatGPTという言葉は知りつつも距離を置く人が大多数を占める今。そこから一歩踏み出すか否かが、5年後の命運を分ける! 医師、政治家、AI専門家といった先駆者たちのリアルかつ具体的な活用術に、堀江貴文氏が迫る短期集中連載。第1回は堀江氏本人のリアル活用術について。発売前からAmazon1位を記録するなど話題沸騰の『堀江貴文のChatGPT大全』からお届け。

挨拶文とかChatGPTでいいでしょ

市長や経営者だとイベントに呼ばれてスピーチをする場面があるが、あの「原稿を考える時間」も無駄だ。ChatGPTにはAIで文章を生成する能力があるからだ。しかも、テンプレートではなく、ユーザーが入力した情報や要望に基づいてオリジナルの挨拶文を作成することができる。

一部の人たちは、AIが人間の仕事を奪うと心配しているかもしれないが、私は違う視点で考えている。AIは我々の仕事を奪うのではなく、我々がより重要な仕事に集中するための時間を与えてくれるツールなのだ。

挨拶文なんて、数分で書き上げてしまおう。それを可能にする技術があるのだから、活用しない手はない。新しいテクノロジーを使って、時間と労力を節約し、より価値のある仕事に時間を使うべきだ。

それこそが、真の効率化であり、生産性の向上である。

本の帯コメントはChatGPTに書かせている

「本の帯コメントを書いてほしい」という依頼が、よく来る。しかし実際のところ、全ての本を読んでいる時間なんてない。そこで「これ、ChatGPTにやらせたらいいんじゃないか?」と思った。

早速、ChatGPTを使って本の一部を読み込ませ、帯コメントを出力させてみた。要点をつかみ、さらに「私らしい」文章が次から次へとできてくるではないか。素晴らしい。

ChatGPTというかAIは、本の内容を深く理解し、その本特有の魅力を正確に把握するのに最適だ。文章を理解して短くまとめるという場面において、ChatGPTはその実力を本領発揮する。

この使用例から言えることは、本の帯に限らず、文章をまとめる時にはChatGPTが活用できるということだ。帯コメントの場合には本の情報を読み込ませるが、例えば、難しい英語の論文だって、いい感じに意味をまとめてくれるだろう。

カルピスは薄めた方が美味い

先日、私のnote有料コンテンツに課金したのに、内容が数行しかなかったというクレームがあった。確かに、パソコンの画面上で見たら数行だった。普段私はスマホで文章を書いていることもあり、なるべく端的に書くようにしているのだが、文章量で満足感を得る層もいるのだと考えると、問題を野放しにもできない。

ここでChatGPTを使う。ChatGPTは、与えられたテーマに基づいて、素早く詳細な文章を作成することができるため、内容を変えずに文章の量を増やすことが可能だ。

副益もあった。そもそも一部の読者にとって、私の文章は「濃すぎた」らしく、薄めることで価値は下がらず、逆に「読みやすくなった」と喜ばれたのだ。

カルピスも原液では飲めない。ChatGPTを使って読者に合わせた形の情報提供ができれば、より大きな価値を提供できる好例だろう(本書も「薄めて」提供している)。

「ベスト版」はChatGPTが書けばいい

私の『不老不死の研究』など、取材し尽くした本気の良著は驚くほど売れない。それに対して、どこかで話した内容を編集者が集めて作ったようなベスト版みたいな本は、よく売れる。そこで「集めるのを編集者じゃなくAIがやればいいんじゃない?」と思い、実際に出版してみたのが『夢を叶える力:世界初? AI(CHATGPT)で99%書かれたビジネス書』(ホリエモン出版)だ。

この本は99%をChatGPTが書いており、あとがきだけは自分で書いた。これがAmazonのレビュー数を見る限り結構売れているのだ。だから、この仮説は正しかったと言えるだろう。まだ違和感はあるが今後ChatGPTやAIの進化とともに、その違和感は薄れていくと思う。ベスト版であれば編集者ではなくAIが作ってもいいのだ。本書も制作過程ではChatGPTをフル活用しているので、今後、ChatGPTを活用できない編集者は滅亡するのだろう。

※次回は広報のプロが実践するChatGPT活用術3選

▶︎堀江貴文氏ら先駆者たちの活用術をもっと知りたい方はコチラ

TEXT=堀江貴文、荒木賢二郎

PHOTOGRAPH=古谷利幸

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