ChatGPTという言葉は知りつつも距離を置く人が大多数を占める今。そこから一歩踏み出すか否かが、5年後の命運を分ける! 医師、政治家、AI専門家といった先駆者たちのリアルかつ具体的な活用術に、堀江貴文氏が迫る短期集中連載。第3回は現役エンジニアのリアル活用術について。発売前からAmazon1位を記録するなど話題沸騰の『堀江貴文のChatGPT大全』からお届け。#1/#2
コードはChatGPTに書いてもらう
Pythonエンジニアの宮坂です。メーカーでPythonエンジニアとして勤務しながら、Python プログラミングスクールを運営しています。今日は、エンジニア不要論が世間で囁かれている中で、エンジニア当事者として話せたらと思っています。
まず、自分自身で具体的に書きたいコードがある時にゼロから書くとなるとちょっと面倒だなということは多くありまして。そういう時には過去に自分で書いたコードから引っ張ってくるかGoogleで検索していたのですが、ChatGPTだと「あのライブラリを使ってこんな処理を作って!」みたいにラフに指示することで、短時間で簡単なコードを書き上げてくれます。しかも、指示した時には脳内では「こう書く」と予想しているわけですが、たまに自分を上回っていい処理を出してくることもありますので、そういう時にはコピーして保存します(笑)。
ミスチェックはChatGPTに貼るだけ
コード出力以外では、ChatGPTのレビューが便利ですね。自分が書いたコードでエラーが出た時に、ChatGPTにエラーメッセージを貼るとどこがミスっているのか一発で教えてくれます。
さらに、ソースコードだけでなく、コードのコメント挿入も便利です。特に他人が書いたコードがわかりづらくて理解するのに時間がかかる場合、ChatGPTに「これにコメントを入れて」と依頼してコードを貼ると、それぞれの処理が何をしているのか、きちんとしたコメントをつけてくれます。
さらに、特定のプログラミング言語のソースコードを別の言語に書き直してもらうことも可能です。古いプログラミング言語で書かれたコードをPythonにリライトする際などに非常に便利ですね。
めちゃくちゃ使えるアシスタントという感じなので、もはやChatGPTがなくなると正直、辛いですね(笑)。
プログラミング言語学習の家庭教師に
プログラミング言語を学ぶ初心者にとっても、ChatGPTはめちゃくちゃ便利です。プログラミングの入門書を購入したユーザーが最初にどこで脱落するかご存知でしょうか?
それは一番初め、Pythonの開発環境やライブラリをインストールする部分のエラーです。最初でつまずいてしまった人の半数は、心が折れてしまうとも言われています。
ChatGPT はインストール時のエラーコードを貼り付けるだけで、問題箇所と解決策を教えてくれるため、まるで「自分専用の」家庭教師のような存在としてサポートしてくれるのは、めちゃくちゃいいと思いますね。
ChatGPTはプログラミングの学習支援もやってくれるので、プログラミング初心者から現役エンジニアまで幅広く活用できるツールだと思います。
※次回は田端信太郎が実践するChatGPT活用術3選(8月8日公開予定)
みやさかしんや/Shinya Miyasaka
現役のエンジニア。サブスク型プログラミングスクール「Pyサブスクール」を運営。TwitterでPythonのスキルや知識を発信するインフルエンサー。本名は宮坂真弥。
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