毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話ししたことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ)
今日は『日本の経営者(20~40代)の6割が「ChatGPT」を知らない』というテーマでお話ししたいと思います。
【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】
第83回 しばらく安泰だと思っていたホワイトカラーの仕事がAIによって代替され始めてる!
先日、「絶望」に近い感情を抱いたニュースがありまして...
先日、かなり驚いたというか、「絶望」に近い感情を抱いたニュースがありまして、それが今日のタイトルなんですけども、日本の経営者(20~40代)の6割が「ChatGPT」を知らないんですって。
20〜40代の6割が「ChatGPT」を知らないのではなくて、20~40代の経営者の6割が「ChatGPT」を知らないそうです。
先日、このニュースを引用リツイートする時に、「下で働く子達が可哀想だから、経営者を辞めた方がいいと思う」と呟いたら、「『ChatGPTを知らないなら経営者辞めろ』は話が飛躍しすぎだろ」という頭の悪いコメントが届いたので、そのコメントを黙ってリツイートしたんですけども…
これは「飛躍しすぎ」でも何でもなくて、20〜40代の“経営者”が現時点でChatGPTを知らないというのは、要するに「アンテナをとことん立ててない」「普段から情報を仕入れていない」ということで、海図とコンパスを持たずに海に出るようなものです。
「アンテナを立てとけよ」という話
で、さっきの「頭の悪いコメント」には続きがあって、「デジタルや数字だけじゃないよ経営は」とか言うオゾマシイ一文があったのですが、
「ChatGPTを知らないのはヤバイだろ」というのは、「経営者なんだったらデジタルと数字に強くあれ」という意味ではなくて、「アンテナを立てとけよ」という話です。
ChatGPTを「使う・使わない」は、どっちだっていいんです。
それを言ったら、まだ、ほとんどのお仕事で使わないでしょう。
ただ、「知らない」というのは問題で、ChatGPTの話題なんて、だいぶ精度の低いアンテナでも受信するどころか、経営者として普通に道を歩いてたら前からやって来るレベルで、逆に、どんな生活をしたら経営者がChatGPTの話題をかわせるのかが分からない。
これ、クラウドファンディングの時もそうだったんです。
分からなかったら一旦触ってみて、そこから判断すればいいのに、「よく分からん! 知らん! なんか怪しい」と切り捨てて、で、コロナで店が回らなくなったあたりで、大急ぎでクラファンを立ち上げる…みたいなことをしていたんです。
経営者じゃないのならまだ分かるんです。
あるいは、「70代経営者の6割が知らない」とかならまだ分かるんです。
アンケートだと、30代経営者は、なんと67%がChatGPTを知らないそうです。
ちょっと、お爺ちゃん過ぎないですか?
日本、大丈夫?
もう一度言いますが、「使う・使わない」はどうだっていいんです。
「知っとけよ」という話で、「知らなかった」ということに激しく焦った方がいい。
今、「人間にしかできないこと」をAIが教えてくれている真っ只中
僕らはコミュニティー単位でAIを活用しているんですけど、2022年の夏ごろから本気を出してきたAIのビッグウェーブで何が起きているかというと、(これ、フィナンシェの国光さんも言ってたと思うんですけど)、テクノロジーの進化で無くなると思っていたブルーカラーのお仕事は意外と粘っていて、しばらく安泰だと思っていたホワイトカラーの仕事がAIによって代替され始めてるんです。
僕達が少し前まで認識していた未来の形(重労働は機械が担って、人間は機械をコントロールする…というアレ)が、大きく変わってしまったんです。
「考える仕事はAIに任せて…」みたいになってきている。
仕事じゃないですけど、バンドザウルスなんて凄く分かりやすくて、コアの部分はAIが作っていて、人間の仕事はAIが作ったモノを整えることだったり、AIが作ったモノを丁寧にパッケージングすることだったり…そんなことになってきています。
今、「人間に残された役割」「人間にしかできないこと」をAIが教えてくれる(考えるキッカケをくれている)真っ只中で、この問いに答えないと会社は守っていけない。
にも関わらず、日本の20〜40代の経営者の6割がChatGPTを知らない。
海図とコンパスを持たない船長の船に乗せられたクルー(社員)の人生はどうなるのよ。
「日本はお爺ちゃんお婆ちゃんの国」とよく言われていますが、「若年性高齢者」とでも言いましょうか、お爺ちゃんのような20代も大量発生しているところに、この国が迎える地獄を見ました。
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会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報
よろしくお願いします。
西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
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