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2023.04.20

【西野亮廣】家が高くて買えないなら、家に働いてもらえばいいって!?

絵本、映画、ミュージカルなどさまざまなエンタメを作り続け、さらに自身でサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営する西野亮廣。日々海外に飛び回り本場のエンタメを吸収し続ける超多忙な男のプライベートを、長年公私に渡り接してきたゲーテ統括編集長・舘野晴彦が訊く。動画連載「2Face」とは……

国民全員クリエイター時代を楽しむ!

西野の今の趣味、それは「バンドザウルス」という恐竜のマスク被ったバンドの運営だ。しかしバンドといっても、まだ曲は1曲もない。

「恐竜ってずっと人気ですよね。なにか恐竜でやってみたいと思ったんです。でも道筋が見えていることをやっても仕方ないなと思って、とりあえず『恐竜でバンド組む』とだけ決めてスタートしたんです」

西野のチームはAIを使って、このバンドのアーティスト写真を作成、それを続々のInstagramにアップした。そうしていくうちに、同じようにAIを使って、ファンたちが「自分が思うバンドザウルス」のアーティスト写真を次々とアップ、不思議な盛り上がりを見せている。

「ちょっと盛り上がってきて、恐竜のマスクでも作ろうかと思ったんですが、そのお金はどうするんだ、実際にライブをすることになったら活動費はどうするんだってなってきまして。で、NFTで調達してみようかと。このNFTアートもAIで作っています。アーティスト写真もNFTも、お客さんがAIで勝手に作ってくれている。僕、なんにもしていないんです(笑)」

趣味の域を超えた、一大プロジェクトのようにも聞こえるが、西野は軽やかに笑う。

「AIがあれば本当に国民全員クリエイターっていうのが物理的にいける時代になっている。そういう時代に、バンドザウルスみたいな箱は面白いなって。本当にただの趣味です。どうなっていくんだろうっていうのを見届けているだけです」

家は高いもの? なら家に働いてもらえばいい

西野は昨年、地元である兵庫県川西市に1軒の家を建てた。実はこの家も、バンドザウルスと同様、西野が「なにもしなくても」ムーブメントを作り出している。

この家は、西野が不在の間はレンタルスタジオとして貸し出され、「えんとつ町のプペル」の世界観のある内装を、多くの人が楽しんでいるのだ。

「今、資材が高騰していて、家が高くて買えないと、地元の友達がみんな言うんです。これをどうクリアしようかと考えた時に、床とか壁とかせっかくあるんだから、これが働いてくれたらいいなって。ここで写真撮りたいっていうニーズが生まれるぐらい、家にお金をかけてしまっても、建てた瞬間はお金が出て行きますが、その後は、ここでこうして僕がインタビュー受けている間も、働いてくれている。そのうち回収できるんです。

だから何か僕たちが買い物する時に、高い安いっていうのは、結局回収できないから高いと思うんです。もし100億円かけても100億円を回収してくれる建物であれば、それはもう結局実質0円で買えているわけです。これまで僕たちはあまりにも家を働かせなさすぎたなと。働くように設計すればよかったんだって」

西野の「働く家」への興味は尽きない。現在は、シェア別荘を始めることを夢見ているという。

「僕、Googleアースを見るのがめっちゃ好きで、いろんなところを見るんですけどやっぱ大阪平野が圧倒的なんですよ。むっちゃ平野なんですよ。川西には、小さい山があってですね、そこに登れば大阪平野が一望できる。和歌山も奈良の方も見えちゃうんです。けど、ここに住んでいる人はもう当たり前すぎて、全然その価値に気がついていない。

世界中いろんな場所に行きましたが、あんな夜景が見える場所はどこにもないんです。だから、そこにシェア別荘を建ててみる。一度この夜景を見せてしまえば、ドバイからもニューヨークからもお客さんがくるのではないかと。なら、その周りに富裕層向けの店もできるだろうとか、面白いことが始まるんじゃないかと思っているんです」

西野は「絶対実現させますよ」とまたも軽やかに笑った。アイディアを形にすること、それ自体が趣味であり、そしてやがて仕事になる。この好循環のなかで、いつも西野亮廣は生きているのだ。

『夢と金』
¥1,650 幻冬舎
演劇などでチケット代が高額な席があるのはなぜか、などさまざまな身近なトピックスで、金の仕組みとカラクリをとく。『革命のファンファーレ』『新世界』に続く、生き方の指南書。

Akihiro Nishino
1980年兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。1999年「キングコング」結成。著書に、絵本『Dr.インクの星空キネマ』『えんとつ町のプペル』、ビジネス書『革命のファンファーレ-現代のお金と広告』などがある。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞。ブロードウェイミュージカルや歌舞伎にもなっている。

Haruhiko Tateno
1961年東京都生まれ。1993年、創立メンバーの一人として幻冬舎を立ち上げて以来、各界の表現者たちの多彩な作品を世に出し続ける。2006年に初代編集長として『GOETHE』を創刊。2007年、西野さんの原画を見て、即書籍化を熱望。2009年に絵本『Dr.インクの星空キネマ』の発刊にいたる。毎年、年末には西野さんと共に恒例のバンド活動も。

■動画連載「2Face」とは……
各界の最高峰で戦う仕事人たち。愛する仕事に熱狂する姿、普段聞けないプライベートな一面。そんなONとOFFふたつの顔を探ると見えてくる、真の豊かな人生に迫る。

過去連載記事

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TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=イシヅカマコト

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