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2023.02.17

【西野亮廣】局地的に熱狂者が急増中の「バンドザウルス」を知ってますか? 「AI、NFTはこう使う」がよく分かる!?

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。今回の記事は、毎朝voicyという音声メディアで配信している「#西野さんの朝礼」でお話ししたことから、編集して紹介させていただきます。(※今回の記事を音声で楽しみたい方はコチラ

今日は『ブリコラージュ ~手段と対話し続けることの重要性~』という話をしたいと思います。
すっごく大切な話です。

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

第81回 「AIは何に使えるのか?」「AIはどんな使い方をすれば、その力が最大化するのか?」から、「×NFT」の可能性まで。探り続け、実現している「バンドザウルス」

バンドザウルス

「バンドザウルス」はチェックしておいたほうがいい

先日配信された『毎週キングコング』で、皆さん大好き「バンドザウルス」の話題になりまして、それに合わせて「バンドザウルス」のインタビュー記事が公開となりました。

そもそも「バンドザウルス」のことを知らない人もいらっしゃると思うので、あらためて説明させていただきます。
「バンドザウルス」というのは先月私が結成したアイドルバンドなんですけども、僕の人望の無さと、加えて、恐竜をコンセプト(恐竜マスクをかぶること)にしてしまった為、メンバーが一人も集まらなかったんですね。
メンバーが集まっていないのに、バンドの公式Instagramはチャッカリと立ち上げてしまいまして、だけど、アップする写真が無いじゃないですか?
というわけで、「チムニータウンDAO」というNFTを待ち合わせ場所としているコミュニティーの皆さんにお願いして、AIアートで「バンドザウルス」のアーティスト写真を生成してもらうことにしました。
「アーティスト写真は『撮る』時代じゃなくて、『生成』する時代だ!」とか何とか言って。

そんなこんなで「バンドメンバーはいないし、まだ楽曲も一曲もないけど、毎日、Instagramに最新のアーティスト写真がアップされ続ける」という変態的な展開を見せているのがバンドザウルスです。

バンドザウルス

ちなみに、Instagramのフォロワーは2月14日の時点で1万5000人を突破しています。
その「バンドザウルス」のインタビューって何なんだ?というところなんですけども、これも、インタビューを受けているメンバーと、恐竜との通訳で入ってくださる方の写真をAIで生成して、インタビューのやりとりに関しては僕がゼロから作っているので…まぁ、要するに全部作ってるんです。
「何やってんの?」という話ですよね。
僕、このインタビュー記事を“書く”のに1時間半ぐらいかけたので(笑)

何が恐ろしいって、コレ、仕事じゃないんですよ。
こんなこと言うとアレですけども、僕は今、新作映画の制作に追われていて、こんなことやってる場合じゃないんです。
ただ、「バンドザウルス」に関しては我に返ったら負けで、考えたら負けなんです。
誰がどう見ても、絶対的に間違ったことをしているので。
これは、「バンドザウルス」を支える「ガチ肉」と呼ばれるコアファンの皆さんもそう。
我々は引き続き冷静さを失ったまま「肉活」を続けていくのです。
(※肉活=バンドザウルスの応援)

ただ、このフザけたプロジェクトが今、ものすごく局地的ではありますが、ものすごく盛り上がっていて、昨日、ついにはバンドザウルスの「LIVEタオル」も発売となりました。が、すでに売り切れになってしまいました。
3カラーあったのですが、1カラーごとに「限定300枚」となっておりまして、「追加生産はしない」という謎のロックンロールを発動しております。

そもそも「LIVEタオル」も何も、バンドザウルスには持ち曲が一曲もなくて、LIVEの予定も決まってないので、「タオルを買ったところで拭く汗が無い」というのが現状です。
それなのにも関わらず、LIVEタオルは早々に売り切れました。

そんな「バンドザウルス」の謎の盛り上がりを見て、「私、恐竜とか興味ないから」という人もいたのですが、これは贔屓でも何でもなくて、「バンドザウルス」なんて別に応援しなくてもいいから、チェックしておいた方がいいと思います。

バンドザウルス

というのも、西野が何故、ここまで「バンドザウルス」にハマっているかというと、それが今日の本題なんですけども…バンドザウルスって「ブリコラージュ」という考え方で進めているんです。

「AI」や「NFT」を使うことで生まれる熱狂から学ぶ

コレ、言葉自体は先日、尾原さんに教えてもらったんですけども…「ブリコラージュ」ってあんまり聞きなれない言葉ですよね?
「ブリコラージュ」の対となる概念が「エンジニアリング」なんですけども、それぞれどういう意味かというと、
「エンジニアリング」というのは何か明確なゴールがあって、そこに向かってプランを立てて、足りないものは買い足して…みたいな進め方です。
一方、「ブリコラージュ」というのは、ゴールが「夜ご飯を作るぞ」ぐらい曖昧で、「今夜はカレーを作るぞ」と決めてから走り出すのではなくて、冷蔵庫を開けて、「ありあわせのもので何が作れるかなぁ?」という感じの進め方です。
その結果、カレーになる場合もあれば、肉じゃがになる場合もある。

エンジニアリングとブリコラージュの違いは、「目的地から逆算して道具を調達するか、あり合わせの道具を使ってイイ感じの場所に向かうか?」の違いです。
バンドザウルスでやっているのは後者なんですけども、ブリコラージュという考え方で進めていこうと思ったら、冷蔵庫の中の食材であったり、バンドザウルスの場合だとAIとかNFTという技術であったり、そういった「素材」との対話がメチャクチャ必要になってくるんです。
「ジャガイモは何に使えるのか?」と考え抜くことが大切になってくる。

バンドザウルスの場合だと、「AIは何に使えるのか?」「AIはどんな使い方をすれば、その力が最大化するのか?」を探り続けているんです。
ちょっと踏み込んだ言い方をすると、「プロジェクトのどの部分にAIを差し込むのが正解なのか?」「将棋の場合なら、『棋士の学習にAIを使う』が現時点での正解だけど、音楽の場合はどこなのか?」という。

これを探りながら、かつ、2月10日からスタートしたように、「×NFT」の可能性も探っている。
なので「恐竜には興味が無いから蓋をする」というのは勿体なさすぎる。

バンドザウルス

これは別に「バンドザウルス」を売り込んでいるわけじゃなくて、まだ僕たちがその扱い方を把握しきれていない「AI」や「NFT」という素材を使うことで生まれている熱狂から学ぼうとしないのは勿体無い…というか、自分の可能性も、そして子供達の可能性も奪ってしまう行為だと思います。
僕自身、「なるほど。ジャガイモって、そんな使い方があるのね」という発見の連続なので。
この学びというのは、明らかに可能性を広げてくれている。

そして、先が読めなさすぎる現代においては、なおかつ、全員プレイヤーのWeb3時代においては、この「ブリコラージュ」という考え方(素材・手段と対話し、素材・手段の可能性を引き出す)がメチャクチャ重要になってくると思います。
失敗も含めて、ここから色々と面白くなってくると思います

それこそ、「バンドザウルスのLIVEタオル」が完売したというのは、機能性が買われたわけじゃないのは明らかなので、「タオルとは何か?」「タオルの価値はどこにあるのか?」とか考え始めると思うんです。
そういう、まだ立ち会えていない問題に立ち会えるのって、面白くないですか?
それとも、これを面白がってるの僕だけですか?(笑)

まぁ、まだまだどうなるか分からない「バンドザウルス」ですが、引き続き宜しくお願いします。
バンドザウルスのNFT、死ぬほど可愛いです。
【バンドザウルスのNFTの購入サイト】

バンドザウルス

 

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下記の都道府県で開催が決まっています。
2023年2月22日(水)に愛知、
2月23日(木)に沖縄、
2月25日(土)に愛知、
2月27日(月)に秋田、
3月11日(土)に新潟、
5月13日(土)に静岡で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報

よろしくお願いします。

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。

●国内最大となる、約4万人の会員数を誇る有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)「西野亮廣エンタメ研究所」はこちら
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連載
『革命のファンファーレ』から『夢と金』

猛烈な勢いで仮説・検証・実行・改善を繰り返し、多彩なプロジェクトを成功させてきた西野亮廣さん。ベストセラー『夢と金』の著者でもあり、現代の日本において、ビジネスパーソンがベンチマークすべき人物の筆頭といえる西野さんの“今”をお届けする連載。

TEXT=西野亮廣

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