ソウルステイに最適な、静寂とあたたかみを感じられる韓屋(ハノク)をまとめて紹介。※2024年12月号掲載記事を再編。

1.1日3組限定、ソウルの街を見下ろす絶景ハノク「北村賓館 by 楽古斎」

ソウル最大規模の宮廷、景福宮(キョンボックン)近くにあるハノク村、北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)。そのなかでも、高い場所に立つこのハノクは、歴史的建造物を守るためソウル市が買い上げ、大幅にリノベーションしたのち2022年に3組限定の贅沢な宿泊施設としてオープン。別フロアにはモダンなダイニングスペースもあり、昔ながらの趣はそのままに、ホテルとしてもしっかり整えられている。
2.ソウルステイに最適、スタイリッシュな露天風呂つきモダンハノク「安吉士家」

中庭に有する露天風呂が特徴的なこのハノク。庭の緑を感じながら、湯船に浸ればソウルの空を独り占めしたような気分に。室内、庭園ともに土や木、石といった天然素材に光を当てた間接照明が採用され、スタイリッシュな空間をつくりだしている。
さらにエタノール暖炉や、ホームシアターのセッティングまであり、伝統的ハノクの見た目ながら、現代的な空間に。寝室はふたつあり最大4人のステイが可能。古い木材でできたテーブルを仲間たちと囲むのもいい。
3.“眠らない街”東大門に佇む、温かみのある隠れ家ハノク「Unnie House」

深夜まで営業するショップやレストランも多く、「眠らない街」と呼ばれる東大門(トンデムン)エリア近くながら静かにすごせる新設洞(シンソルトン)にあるハノク。
「オンニ ハウス」とは「お姉さんの家」という意味で、その名のとおり、親戚の家に呼ばれたようなあたたかさがある。地下鉄の新設洞駅から徒歩3分、辿りついた門をくぐると見えてくるのは、このハノクの歴史を見守ってきた、樹齢40年超えの杏の木。
居間、台所、寝室に加えて、茶室、マルチルームを完備。このマルチルームには、伝統的な螺鈿細工がほどこされた家具やプロジェクターなども用意されていて、伝統的な雰囲気のなかに、現代らしい遊びが配置されている。
4.アート&瞑想で心身がととのう。韓国の人気プライベートハノク「THE CHAE:HAUDO」

ハノクをリノベーションしたカフェなどが立ち並ぶ、趣ある三清洞(サムチョンドン)の街並みの中にある小さな門をくぐると、楓の木と焚き火台のある庭園が現れる。このハノクは庭を囲むようにコの字形に建てられているから、外からの目はいっさい気にならず、リビングや寝室の窓を開け放てば庭とつながったような感覚に。
石を切り取ったような大きな浴室には、数種類の入浴剤と麻の袋が置かれているので、好きなものを選んで湯船の中へ。また香が焚かれたメディテーションルームも備えられていて、プライベートな空間でゆっくり瞑想とともに過ごすこともできる。
5.韓国ハノク×北欧モダンが融合、大人の秘密基地「韓屋生活書」に潜入

2階建てのハノクで、1階に居間と台所、2階に寝室、浴室、茶室にプロジェクタールームが揃う。北韓山の美しい山脈を望む美しい街、恩平(ウンピョン)韓屋村にあるのがこのハノク。
オンドルのあるこぢんまりとした空間で、冬は窓から垣根に積もる雪を眺めて過ごすのが風流だ。丸みを帯びた家具と、壁や天井に使われている明るい色の木材がさらにあたたかみを感じさせてくれる。
瓦屋根と木材の組み方はまさに伝統的家屋だけれど、ベッドが置かれていたり、北欧風の家具がセレクトされていたり。知人ファミリーの家に招かれたような安心感がある。