ソウルを訪れたことが幾度もあるなら次回のステイは、趣向を変えて静寂とあたたかみを感じられる韓屋(ハノク)へ。今回は「北村賓館 by 楽古斎(プクチョンビングァン バイ ラッコジェ)」をご紹介。【特集 昂る、ソウル】
歴史と非日常を感じる、高台に立つプライベートハノク
ソウル最大規模の宮廷、景福宮(キョンボックン)近くにあるハノク村、北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)。そのなかでも、高い場所に立つこのハノクは、歴史的建造物を守るためソウル市が買い上げ、大幅にリノベーションしたのち2022年に3組限定の贅沢な宿泊施設としてオープン。別フロアにはモダンなダイニングスペースもあり、昔ながらの趣はそのままに、ホテルとしてもしっかり整えられている。
土台をコンクリートに、水回りは最新のものになっているが、建築そのものは70年以上前にこの地に建てられた古いハノクを一度解体し、もともと使われていた木材を組み立て直して造られている。高台に立つため、窓を開け放てば、眼下にソウルの街を見渡すことができる。寝室はふたつ、それぞれにバスルームがつき、最大4人で訪れてもプライバシーを確保することができる。
庭園で、居間で、街からの風に吹かれながらいにしえの官僚たちがしていたように国の未来を想うのも、ロマンがある。
北村賓館 by 楽古斎/Bukchon Bingwan by RAKKOJAE/북촌빈관 by 락고재
住所:ソウル市鍾路区北村路11ガギル10 北村賓館3F
TEL:0507-1463-3413
料金:2名1泊₩
330,000~
Instagram:@rakkojaeofficial
※宿泊費は編集部調べ。1₩
=0.1106円(2024年10月10日現在)
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら