ソウルを訪れたことが幾度もあるなら次回のステイは、趣向を変えて静寂とあたたかみを感じられる韓屋(ハノク)へ。今回は「安吉士家(アンギルサガ)」をご紹介。【特集 昂る、ソウル】
高貴な地に立つ、現代風ハノク
中庭に有する露天風呂が特徴的なこのハノク。庭の緑を感じながら、湯船に浸ればソウルの空を独り占めしたような気分に。室内、庭園ともに土や木、石といった天然素材に光を当てた間接照明が採用され、スタイリッシュな空間をつくりだしている。
さらにエタノール暖炉や、ホームシアターのセッティングまであり、伝統的ハノクの見た目ながら、現代的な空間に。寝室はふたつあり最大4人のステイが可能。古い木材でできたテーブルを仲間たちと囲むのもいい。
この家屋が立つ場所は、かつての朝鮮王朝の第21代王ヨンジョの娘の家の敷地の隣。現在は大韓民国憲法裁判所と向かい合っていて、韓国の歴史的にも重要な場所であることがわかる。
地下鉄安国(アングク)駅から徒歩2分というこの場所には、1929年からハノクが立っていて、約100年もの間、時代の変化とともに形を変えて人々の生活を見守っているのだという。
安吉士家/AnGilSaGa/안길사가
住所:ソウル市鍾路区北村路1ギル24-2
TEL:0507-1459-1158
料金:1室(最大4名)₩
430,000~
Instagram:@an_gil_sa_ga
※宿泊費は編集部調べ。1₩
=0.1106円(2024年10月10日現在)
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら