なぜ定期的に韓国に通ってしまうのか!? 韓国サウナ、聖水洞エリア、アート、肉といった4つのカテゴリーで、4人の賢者のお薦めをご紹介。その魅力を知れば、その沼にハマること間違いなし! 今回は、ととのえ親方こと松尾大氏のお薦め「韓国サウナ」を紹介する。【特集 昂る、ソウル】
「韓国の地ならではの伝統にどっぷり浸かる」
年間で訪れるサウナは800件を超えるととのえ親方こと、松尾大氏。攻略範囲は国内外におよぶが、韓国サウナには、他とはひと味違う醍醐味があると言う。
「韓国は男女共用の施設が多い。サウナやお風呂、岩盤浴などが集まる“チムジルバン”は日本のスーパー銭湯に近いものの、家族やパートナーと一緒に楽しめるのが大きな違いかと。また韓国サウナで外せないのが“ハンジュマク”です。韓国では600年ほど前からある伝統的なサウナのことで、麻布(あさぬの)を身に纏い、100℃前後から200℃近い温度(!)に温められた石造りのドームに入るんです」
ハンジュマクを備えるチムジルバンも多い。松尾氏が韓国で最も通い詰める「スパレックストンデムン大門店」もそのひとつだ。
「入りやすい温度帯のチムジルバンが5種類あり、日本のサウナのような段差がなく地面に座ったり寝転んだりして過ごします。温まったら10℃前後のアイスサウナで冷却。男女別の浴室にはサウナが2種類、水風呂もあります。地下3階という立地ですが、敷地は広大です」
仁川国際空港からアクセスしやすい「パラダイスシティ CIMER」は最新設備を備える。
「ホテル併設型のスパ&プールで、ホカンスにもいいし、もちろんスパだけの利用でもOK。アメジストサウナや洞窟サウナなど、多種多様なサウナはエンタテインメント性も高いんです。何より施設自体が広くてきれいだから、居心地も抜群」
現地のディープなサウナを体感するなら、ソウル市内にある「森の中の漢方ランド(スプソクハンバンランド)」へ。
「ソウルで唯一、スッカマ(炭釡)を体験できる施設。高温・中温・低温の3種類に分かれるスッカマで発汗し、木々に囲まれた外気浴ゾーンで休憩する。ここのローカル感がたまりません」
今後、ソウルでサウナをプロデュースする予定もあって、韓国に足繁く通う松尾氏。旅程にはサウナが必ず入る、松尾流のソウルの楽しみ方とは。
「僕は朝から用事を済ませて16〜18時にサウナに入ることが多い。シャキッとととのったら、日が沈む前から焼肉を食べるのが好き。ちなみに24時間営業のチムジルバンも多いので、空港のトランジットで立ち寄るのもアリ!」
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら