韓国伝統料理を紡ぐ熱き志を持つシェフのいる今、注目のファインダイニングから知る人ぞ知るローカルフード、一大ムーブメントである珈琲まで。美食を味わわなければ、韓国は語れない!? 今回は、進化するファインダイニングから「Eatanic Garden(イータニックガーデン)」を紹介する。【特集 昂る、ソウル】
華やかさと懐かしさに包まれる美食体験
チョスンパレスホテル36階に位置するモダン韓国ダイニング。眼下にソウルの街をまるで庭のように眺められる場所にある。シェフは、アメリカでフレンチレストランを営んできたソン・ジョンウォン氏。
「バターや牛乳など本来韓国料理に使わない素材はなるべく用いず、アクセントにする程度。伝統的な味わいのまま、見た目には華やかさを添える意識しています」
コースは折り鶴の形をした海苔やズッキーニとにんじんのチャプチェなど繊細で美しいアミューズで始まり、メインは鮑と韓国牛ハヌのテリーヌ。デザートは美しい螺鈿(らでん)の箱に入った韓国伝統菓子の数々だ。
「韓国でも子供のころは折り鶴をつくります。また螺鈿の箱は韓国では母や祖母が持っていたという家庭が多い。ですからどこか子供のころの懐かしさを感じてくれる人が多いんですよ」
美食とともに彼らのノスタルジーに触れるのも愉しい。
Eatanic Garden/이타닉 가든
住所:ソウル市江南区テヘラン路231 チョスンパレス36F
TEL:02-727-7610
営業時間:12:00~L.O.13:30、18:00~L.O.19:00
料金:ランチコース₩
190,000、ディナーコース₩
320,000
定休日:月・火曜
※ 1₩
=0.1106円(2024年10月10日現在)
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら