韓国伝統料理を紡ぐ熱き志を持つシェフのいる今、注目のファインダイニングから知る人ぞ知るローカルフード、一大ムーブメントである珈琲まで。美食を味わわなければ、韓国は語れない!? 今回は、進化するファインダイニングから「KwonSookSoo(クォンスクス)」を紹介する。【特集 昂る、ソウル】
厳選食材で作る、貴族が食した宮廷料理
代々続く韓国料理人の家庭に生まれたクォン・ウジュン氏が営む「クォンスクス」。スクスとは韓国語で男性宮廷料理人を指し、その店名は「クォン宮廷料理人」を意味する。
テーブルの上には、それぞれの席にひとり膳が置かれ、その上に料理がサーブされる伝統的なスタイル。コースのなかには、僧侶の食事「テンプルミール」をモダンに解釈したメニューも。優しい味で、韓国料理の奥深さを感じられる。
キムチはタコ、甘エビ、鮑を白菜で包んだものや、ナスのキムチなど、6種のなかから2品選ぶことができ、どれにしようか迷うのも楽しい。
さらにコチュジャンなどの調味料はすべてシェフの自家製というこだわりようだ。
「門外不出のレシピでつくっていますから、すべてここでしか味わうことのできない料理になっていますよ」
そう語るクォンシェフの表情は自信と韓国伝統料理を支える誇りに満ちている。
KwonSookSoo/권숙수
住所:ソウル市江南区狎鷗亭路80ギル37 イエスビル4F
TEL:02-542-6268
営業時間:12:00~L.O.13:00、18:00~L.O.19:00
料金:ランチコース₩
195,000、ディナーコース₩
340,000
定休日:日・月曜、旧盆
※ 1₩
=0.1106円(2024年10月10日現在)
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら