韓国伝統料理を紡ぐ熱き志を持つシェフのいる今、注目のファインダイニングから知る人ぞ知るローカルフード、一大ムーブメントである珈琲まで。美食を味わわなければ、韓国は語れない!? 今回は、進化するファインダイニングから「ZERO COMPLEX(ゼロ・コンプレックス)」を紹介する。【特集 昂る、ソウル】
辿り着くのも困難な!? 隠れ家レストラン
住宅街を進み、狭い路地を進んでやっと辿り着く一軒家が、フレンチをベースにした創作料理を振る舞う「ゼロ・コンプレックス」だ。パリの名店「ル・シャトーブリアン」で修業したイ・チュンフ氏は、その料理をこう語る。
「例えばブイヤベースですと、本来は酸味のないものですが、私は韓国料理のように酸度を足しているんです。単に韓国の素材を使ってフレンチをつくるのではなく、フレンチの味を韓国料理に近づけ、韓国の人たちに親しまれる味にしたいのです」
野菜はすべてオーガニックで、ソウル近郊の京畿道(キョンギド)と、韓国の南にある求礼(クレ)の農家から直送。韓国の北と南、それぞれの旬の味を体感できるのもここならではだ。さらにワインはナチュラルワインを中心に300種類近く常備されている。
邸宅に招かれたかのような空間で、オーガニックの野菜とワインをじっくりいただく時間をソウルで味わってみてほしい。
ZERO COMPLEX/제로컴플렉스
住所:ソウル市龍山区西氷庫路59ギル11-8
TEL:02-532-0876
営業時間:12:00~L.O.13:30、18:00~L.O.19:30
料金:ランチコース₩
190,000、ディナーコース₩
270,000
定休日:月曜、旧盆
Instagram:@zerocomplex_seoul
※ 1₩
=0.1106円(2024年10月10日現在)
この記事はGOETHE 2024年12月号「総力特集:昂る、ソウル」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら