オーロラや星空の下でベッドに横になったり、野生動物を眺めながらプールでリラックスしたり……。ここではホテルでの滞在そのものが心躍る冒険となる。【特集 エクストリーム旅】
1.アリラ ジャバル アフダル|オマーン・アフダル山地
崖の上から渓谷や山々を望む
オマーン北部にあるアル ハジャル山脈の中央部。海抜2,000mを超える崖の上に86室のスイートと2棟のヴィラがゆったりと配置され、部屋からは手つかずの美しさを有するドラマチックな渓谷や山々の眺望を楽しむことができる。癒やしを求める都市生活者らにとって、日常を忘れられる安息の地となっている。アリラの語源はサンスクリット語のサプライズ。
2.パノラマ グラス ロッジ|アイスランド・へトラ&アークラネース
ガラス張りの室内でオーロラ観賞
壁と天井がガラス張りのロッジは、4棟が南アイスランド、3棟が西アイスランドの自然の中にあり、室内にいながら美しい夕日や日の出、満天の星空を眺めることができる。さらにはベッドに寝転びながら、冬場は運がよければオーロラ観賞、夏場は白夜を楽しめる。テラスでのBBQやハンモックでリラックスした時間を過ごしたり、サウナで汗を流すことも可能だ。
3.ホテル イェシュチェド|チェコ・リベレツ
歴史的建物から絶景を望む
イェシュチェド山の山頂、標高1012mの場所に建つ近未来的な建物は、実は1973年に竣工したもの。もともとあった石造りの山小屋が火災により全焼したため、建築家カレル・フバーチェクによって新たに設計された。建物は2006年にチェコの国家文化記念物に指定されている。天候によっては各部屋から雲を見下ろす、雲海のような素晴らしい眺望も楽しめる。
4.ザニエール ホテルズ オマーンダ|ナミビア・ウィントフック
1日の始まりはミーアキャットと
約22,000エーカー(約90㎢)の広さを誇る野生動物保護区の中心部にあるホテル。手がけるのはフランス人ホテリエのアルノー・ザニエ氏。10棟のロッジは現地の建築様式を取り入れ、茅葺きと粘土で造られている。ミーアキャットと朝食をともにし、インフィニティプールからは水を飲む野生動物を観察するなどアフリカの大自然を満喫できる。
5.ビサテ ロッジ|ルワンダ・ボルケーノ国立公園
森に潜む秘密基地のようなヴィラ
ルワンダ北西部の火山国立公園。侵食された火山の火口の端に熱帯雨林に隠れるかのように、ルワンダ王家へのオマージュとして設計された6棟のヴィラが佇む。そこから望むのはビスケ火山やカリシンビ火山の絶景だ。また、ここは絶滅危機に瀕するマウンテンゴリラの保護区であり、さまざまな野生動物や200種を超える鳥類に出会うこともできる。
6.アトランティス ザ パーム|ドバイ・パームアイランド
サメやエイと過ごす非日常時間
ドバイの人工島のひとつ、パーム・ジュメイラの三日月部分の中心に建てられたエンターテインメントリゾート。全1,544室のなかでとりわけ注目したいのがアンダーウォータースイートだ。部屋の巨大な窓は6万5,000匹の海洋動物を擁する水族館の水槽に面し、バスタブやベッドの真横をサメやエイなどが泳ぐ神秘的でエキサイティングな体験ができる。
7.サファイア フレシネ|オーストラリア・タスマニア
タスマニアの山も海も楽しめる宿
鳥類、野生動物、海洋生物に恵まれたオーストラリアのフレシネ国立公園の中心部に位置し、20室のスイートからはハザード山脈の素晴らしい景色を望むことができる。ガイド付きのハイキングに参加して手つかずの自然に触れたり、グレート オイスター ベイの人里離れた入江を探索したり。特注船サファイア号でのクルーズでは、海鳥や海洋哺乳類にも出会える。
8.アークティック バス|スウェーデン・ハラッズ
自然に囲まれたスパでととのう
古くから木材の輸送路だったルレ川に浮かぶ円形の本館は、急流に巻きこまれる丸太をモチーフにデザイン。建物中央がスパで使用する水風呂になっていてドライサウナやスチームサウナと合わせてととのうことができる。オーロラ観賞はもちろん、ヘラジカ サファリツアーや野生のハーブ専門家との森の散策など、当地ならではの貴重な体験も見逃せない。
9.エレワナ ロイサバ スター ベッズ|ケニア・ロイサバ動物保護区
澄みきったアフリカの星空の下で眠る
コプジェと呼ばれる岩山の上に建つ茅葺き屋根の宿泊施設。そこから突き出た一段高い木製の台の上に置かれた手作りの四柱式木製ベッドには囲いがなく、果てしなく続くアフリカの星空の下で眠ることができる。早起きをして日の出を眺めたあとは、オープン車両や乗馬で野生動物や植物、木々を観賞するなどさまざまなアクティビティにトライしたい。
10.イオン アドベンチャー ホテル|アイスランド・ネシャベトリル
荒涼としたロケーションに高揚
雄大な山岳溶岩原を背景に建つホテル。オーロラ観賞から古代の氷河を渡るトレッキング、冷たい川でのフライフィッシングまで、アイスランドの大自然を存分に体感することができる。ホテルに戻ったら、館内のレストランやバーで地元食材を使った料理や地ビール、蒸留酒などを楽しんだり、溶岩スパでゆっくりと1日の疲れを癒やしたい。
この記事はGOETHE 2024年4月号「総力特集:エクストリーム旅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら