近年開業の海外ホテルが今、ここぞとばかりに勢いづいている。そこで得られる体験は完全なる非日常。休みにとことん遊びたい大人に向けて、注目すべき最新ホテル12選をご紹介する。【特集 ホテル案内2023】
1. パラシオ アリルセ ホテル|スペイン・ゲチョ
湾を見下ろす宮殿ホテルが最新のバスク旅行を彩る
ビルバオ市街からクルマで15分ほどの湾岸の街に、1912年建築の宮殿を改築したホテルが誕生。公式大会も行われるクロケット競技場、ビスケー湾に浮かぶボートを見下ろすプールやテラス、ステンドグラスが美しい元礼拝堂のカクテルバー、モダン・バスク料理を提供するレストラン等が揃う。リノベーションのセンスが冴える49の客室には湾を眺める部屋もあり、バスク旅行に情緒を与えてくれるだろう。
2. クラリッジス ペントハウス|イギリス・ロンドン
世界の超弩級セレブが泊まる、一泊1,290万円超の客室
「クラリッジス」は1812年から続く英国を代表する老舗ホテル。英国王室とのつながりも深く、迎賓館のごとくあらゆる王族が宿泊してきたという。5年をかけた全206室の改装が2022年に終わり、スパ、プール、カフェ、ギャラリー、バーを新設。残すは一泊1,290万円以上するペントハウスの完成だ。屋上全体に広がり、ガラス張りの天窓を備えた天空の客室となる予定で、既に宿泊希望の声が世界各国からあるとか。
3. シンタ マニ ムスタン|ネパール・ムスタン
山に抱かれた秘境中の秘境で、神秘的なバカンスを
1992年まで外国人が入れなかった秘境好き憧れの地、ムスタン。チベットへの玄関口としても知られる村に、建築デザイン界の奇才、ビル・ベンスリーが手がけるホテルが開業する。29の客室はすべてスイートルーム。チベットの伝統的な家をイメージしてつくられ、窓の外には雄大な山々が広がる。地元食材を使うモダンネパール料理のレストランや地酒を揃えるバーがあり、オールインクルーシブの予定。
4. ザ ラナ ドーチェスター コレクション|アラブ首長国連邦・ドバイ
ドバイのビジネスベイエリアに新たなランドマークが誕生
欧州と米国に9軒の美しいホテルを擁する「ドーチェスター コレクション」が中東に初進出。英国のフォスター+パートナーズがつくるのは、巨大な2棟が組み合わさるインパクト抜群の建築。30階建てのビルに225室の客室を構えるという。圧巻なのがルーフトッププール。1棟分の幅を最大限まで延ばし、デイベッドも水上に配する。高層階の客室からはブルジュ・ハリファや砂漠地帯を眺めることが可能だ。
5. ワン&オンリー エステシス|ギリシャ・アテネ
エーゲ海に面するホテルを拠点に古代遺跡を散策する
アテネ中心部からクルマで30分ほどの、広大な森林保護区とエーゲ海のビーチに面するホテル。景観を邪魔しないよう低層階の建築に127室を備え、プライベートプールつきのヴィラやキッチンつきスイートルームもあり。2面以上がガラス窓となり、海に囲まれながら眠りにつける客室も注目。他のワン&オンリーと同様ファミリー向けのサービスも申し分なく、古代遺跡を散策するためのサポートも万全だ。
6. ザ・ペニンシュライスタンブール|トルコ・イスタンブール
船でチェックインしたい、海峡沿いの優雅なホテル
ホテルが建つのは長い歴史を感じられるカラキョイ地区。ボスポラス海峡沿い250mにわたる庭園内にあり4棟から構成される。そのうち3棟は歴史的建造物を丁寧に修復した建物で、海沿いには対岸を見渡せる大きなプールを設えた。177の客室にはキリムスタイルの絨毯が敷かれ、木と真珠を使った装飾もあったりと、トルコムードは満点。510㎡の広さを誇るザ・ペニンシュラスイートも注目を集めている。
7. キャップ カロソ|インドネシア・スンバ島
旅の目利きが集まるスンバ島に、新たな5つ星ホテルが誕生
バリ島から飛行機で約90分のスンバ島に全47室、20棟のビーチフロントヴィラなどを備えるリゾートが開業。3万㎡以上の広大な庭には有機農場もあり、島ならではの食材を味わえる。客室はスンバ島の伝統的装飾とヨーロッパのモダンが融合したデザイン。270㎡のビーチフロントヴィラは、インフィニティプールやジム、広いテラスと屋内外のリビングルーム等を備え、ビーチにそのまま出ることも可能だ。
8. シックスセンシズ クラン―モンタナ|スイス・モンタナ
森に囲まれたスキーリゾートで、昼は滑って夜はシャンパン
スイス初の「シックスセンシズ」が開業したのはスキーリゾートとして知られるクランモンタナ。78の客室に日本食を含むふたつのレストラン、バー、オープンエアの映画館、約2,000㎡ものスパ、ヨガスタジオ等を備える。日中はスキー、その後は運動した身体をスパで癒やし、夜は暖炉のあるバーで寛ぐ贅沢な一日に。スキーシーズンだけではなく、草花が山を彩る夏期も美しく、近くにゴルフクラブもある。
9. ブルガリ ホテル ローマ|イタリア・ローマ
ローマにブルガリを体現するホテルが満を持してオープン
「ブルガリ ホテル」がついに本拠地であるローマに誕生する。立地はカンポ・マルツィオ地区の中心地。ローマの象徴であるアラパチス博物館や初代ローマ皇帝の霊廟(れいびょう)に面する1930年代のモダニズム建築が、壮大なホテルに生まれ変わる。他の「ブルガリ ホテル」と同じイタリアの建築事務所が内装を手がけ、客室は100室以上。ミシュラン星つきシェフのニコ・ロミートが監修するリストランテも入る予定だ。
10. アンド ビヨンド プナカ リバーロッジ|ブータン・プナカ
山の麓のプールがあまりに素敵で癒やされる
立地は緑豊かなプナカ渓谷の奥深くに流れるモチュ川のほとり。客室はラグジュアリーテント、ファミリースイート、プライベートプールつきのハネムーンヴィラからなる6棟のみ。山と草原に囲まれたプール、オレンジの果樹園の中にあるスパなど、すべてが大自然に溶けこんでいる。インド、チベット、中国の影響を受けた伝統料理を提供するレストランがあり、ピクニック用のランチボックスも用意する。
11. カペラ タイペイ|台湾・台北
期待を裏切らないあのブランドが台北に進出
「カペラ」といえば、アジアに8軒を開業済みのホテル好きから圧倒的な支持を受けるブランド。土地柄を色濃く出しながらラグジュアリーにまとめるのに長け、既にバリのウブド、バンコクは海外旅雑誌での受賞も多数獲得している。台北では台北101がよく見える市街中心地に予定。他のカペラ同様、伝統的要素とコンテンポラリーを融合させた静謐(せいひつ)な空間となるだろう。なお、2025年には京都にも開業する。
12. アマンヴァリ|メキシコ・ロスカボス
メキシコ初上陸のアマンは、青い海の前に広がる天国
ロスカボス空港からクルマで約45分のバハ半島東岬。海と砂漠、農地が交わるその場所にオープンする。「アマンヴァリ」とは「聖なる水」を意味し、施設のイメージは“日常から解放される家”。20棟の客室は大きな窓の向こうにテラスとサンデッキを備え、開放感抜群だ。パビリオンに3つのレストランとラウンジが入り、30mのインフィニティプールも用意。バハの青い空と海の絶景を楽しむことができる。
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